上司との面談で「本音で話せている」とする人は55.6%。上司の認識と乖離も
企業における「心理的安全性」との概念は、近年かなり浸透してきている。組織・チームで仕事をするにあたり、心理的な不安のない状態は非常に有意義であり、生産性向上の面でもメリットは大きいだろう。心理的安全性を保つうえで、仕事上の目上の人に対して本音で話せるかどうかはとても重要な要素だが、実際に現代の企業の現場ではどれだけの人が上司に対して本音で話せているのだろうか。はじめにスコラ・コンサルトは、仕事上の各場面において「本音で話せているか」について、調査対象のうち一般社員に対しては“自分自身”、管理職には“一般社員”の状況をそれぞれ尋ねた。その結果、「上司との面談」の場面では【一般社員:55.6%、管理職:70%】となり、その差は14.4ポイントとなった。そのほか、「チームの会議・ミーティング」では【一般社員:48.3%、管理職:67.7%】で、差は19.4ポイント。「職場で上司に対して」は【一般職:53.2%、管理職62.6%】で、差は9.4ポイント。「職場で同僚に対して」は【一般職:60%、管理職:70.1%】で、差は10.1ポイント。「職場の打ち上げ・飲み会・食事会などの場」では【一般職:48.7%、管理職:68.4%】で、差は19.7ポイントとなっている。
これらの結果から、「チームの会議・ミーティング」や「職場の打ち上げ・飲み会・食事会などの場」などの多数の人がいる場よりも、「上司との面談」や「職場で上司に対して」といった場面の方が、“本音で話せている”と感じている割合が多く、管理職/一般社員間の認識ギャップも小さいことがわかった。