このような中、人材のIT・DX化、リスキリングに関する教育・研修サービスを提供し、多くの実績を残しているのがピーシーアシスト株式会社だ。同社は個人の学びの場として全国にスクール事業を展開していたが、近年では企業からの研修・教育のニーズや問い合わせが増え、法人向けのサービスを多く手がけるようになっている。
今回、同社の研修・教育サービスを導入し、グループ全体で2万人を超える社員のリスキリングに成功したテクノプロ・ホールディングス株式会社 代表取締役副社長 兼 COO 嶋岡 学氏と、ピーシーアシスト株式会社 代表取締役社長 亀田 昭氏の対談を企画した。ピーシーアシスト株式会社の研修はどのように実施され、社員に何をもたらしたのか。以下に対談の内容をお届けする。
プロフィール
嶋岡 学 氏
大学卒業後、テクノプロ・グループの前身となる会社に入社。入社から半年ほどで関連子会社を任される。順調に業績を伸ばし、様々な業種の子会社の社長を歴任。30歳で本社の社長に就任。2014年7月に株式会社テクノプロ 代表取締役社長に就任。20代で培ったベンチャースピリッツ溢れる経営スタイルで、多種多様な産業へ高い技術力を基盤としたソリューションを提供している。
テクノプロ・ホールディングス株式会社 代表取締役副社長 兼 COO/株式会社テクノプロ 代表取締役社長亀田 昭 氏
海外に駐在し企業マーケティングや商品販売を15年ほど担当。帰国後、10年ほど国内教育事業会社で拠点ビジネスの開発に従事。2022年9月ピーシーアシスト株式会社に入社。2023年1月に同社 代表取締役社長に就任。個人向けの教育事業から、法人向けの人材育成事業まで、幅広く事業を拡大させている。
ピーシーアシスト株式会社 代表取締役社長
2万4,000人のエンジニアを多岐にわたる技術分野でリスキリング
亀田氏:テクノプロ・グループ(以下テクノプロ)さんには2021年から当社の研修プログラムを本格導入いただいています。最初に事業概要を紹介いただくと共に、研修・教育、人材育成で抱えていた課題を教えてください。嶋岡氏:当社は技術者派遣事業を手がけ、約2万4,000人のエンジニアを自社で雇用しています。対応している業界は、自動車、電子部品、医薬・製薬、機械・電子機器、ソフトウェア、建築・土木など幅広く、扱うプロダクトやサービスも多岐にわたります。事業を古くから行っている関係で、製造分野に強みを持ち、以前は機械や電気・電子などハード系のスキルを活かして活躍するエンジニアが多くいました。一方で、ご存じのように今はあらゆる産業、プロダクト、サービスでソフトウェア技術が重要になっており、AIに代表されるような新しい技術が求められる場面も少なくありません。従って、ハード系のエンジニアの需要は減り、反対にいわゆるIT・DX人材のニーズは右肩上がりで伸びています。
また、一口にソフトウェアといっても、陳腐化している技術があるのも事実です。では、IT・DX人材を新たに雇用し、お客様先に送り込めば良いかというと、そうではありません。当社は「社員の成長が会社の成長」と理念を掲げています。今いる人材に投資して時代に求められる技術者になってもらう。社員のサスティナブルな活躍を実現し、その結果として当社が成長する。こうした姿を目指しているのです。
嶋岡氏:その通りです。
亀田氏:研修や教育を実施する企業が数多ある中で、当社を選んだのはなぜですか。ぜひ理由を教えてください。
しかし、ピーシーアシストさんは全国に50教室、正社員の講師が150人、パートナー講師が150人います。しかも、長年の実績がある。お任せできるだろうと考えました。また、研修を受ける環境が整えられていることも大きなポイントです。実地で指導する教室があるほか、eラーニング、オンライン学習環境が整備されており、ラーニングマネジメントシステムも扱っています。
このため、柔軟な学びを提供いただけると考えました。当社の場合、待機中で丸1日時間を取れるエンジニアもいれば、常駐先で仕事をしており終業後にしか時間を取れないエンジニアもいます。一人ひとり状況が異なるので、フレキシビリティはとても重要だったのです。
協力:ピーシーアシスト株式会社
この後、下記のトピックが続きます。
続きは、記事をダウンロードしてご覧ください。
●企業の戦略、as isとto beを把握し、一人ひとりに寄り添った研修を実施
●リスキリングを推進するマインドセットの重要性
●人材投資への成果を見える化が、従業員のキャリア意識・モチベーションを高める
●エンジニアのスキル向上を支援するさらなるビジョン
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