Original Pointの事業内容とセミナーの趣旨について
セミナー冒頭に、主催であるOriginal Point株式会社代表取締役で東京経済大学キャリアデザイン研究所・客員研究員の高橋政成氏から、Original Pointの事業と本セミナーの概要が説明された。Original Pointは、「欧米型ジョブ型採用に紐づいた理論」による従来の育成・採用の取り組みは日本の風土にミスマッチであるという問題意識で始めた会社で、主に大学や企業向けにサービスを提供している。その思いは「Mission やりたいをカタチにできる社会へ」。大学向けには「13億の市場に、人に依存しないプロダクトを」という考え方のもと、企業と大学をつなぎながら限られた予算の中で一定の質のキャリア教育が行われる仕組みを提唱している。また、新卒採用に関しては、「リアルな企業情報を基にしたキャリア選択を後押しする」という考えのもと、ジョブシャドウイング、いわゆる職場体験のある1日に密着、動画コンテンツ化して企業のリアルを伝えている。
企業の育成担当者向けには、過去の経験を振り返り「MUST」、「CAN」、「WILL」のフレームで計画的な未来を描くという旧来型のキャリア開発アプローチでは、変化の激しい時代にはミスマッチであるという問題意識から、変化に合わせて自分を変革させていく「キャリア開発3.0」を提唱。上司世代、若手世代それぞれに、研修を中心とした支援事例や企業と連携した研究の結果を踏まえて、これからのキャリア開発がどうあるべきかを伝えており、講演のあとの第3部にて具体策のひとつをワークショップ形式で行った。