最近のリファラル採用ブームについて
なぜリファラル採用を検討するようになったのか。理由としては大きく「人が集まらなくなっている・人が採れなくなっている」「採用コストが上がっている」の2点が挙げられます。
同じくリクルートキャリアの調査によりますと、採用計画に対して結果が目標に達しなかった企業が流通・小売・外食といった業種の中小を中心に、25%にも上ります。そしてそのうち、採用活動のために先のゴールデンウィークも休めなかった企業が50%もありました。
以上のことから、リファラル採用が求められる理由として考えられるのは、「採用計画を目標通りに達成したい」「採用コストを削減したい」の2点ということになり、時代に求められた結果と考えることができます。
100名以下の企業は、採用コスト的に転職サイトやハローワークなどに委託することも難しく、「やるならリファラル採用しかない」という声を多く聞くようになっています。注目度が上がっているのは当然だと思います。
その理由は、先ほど髙森さんがおっしゃったように労働人口の減少や採用コストの不足といったものが挙げられますが、それに加えて、海外ではリファラル採用をプログラムとして実施している企業が、ほぼ9割を占めているという時代的な流れも大きいと思います。
また、私がSansan株式会社の立ち上げに従事していた2000年代後半から、スマートフォンやSNSが広く普及し、知人に気軽に声をかけやすい環境が整ってきました。20年前は書面やメールでかしこまった文面で打診しなければならなかったところのハードルが、グンと下がった。リファラル採用を行うための素地が時代を経て着実に構築されてきたわけです。