希望するフォローは、「内定者懇親会」「若手社員懇親会」「定期的な連絡」

次に、企業からの内定者フォローとして実施してほしいものを複数選択で選んでもらったところ、文系・理系ともにトップは定番の「内定者懇親会」で、文系の49%、理系の47%と半数近い学生が回答しています[図表8]。入社すれば同期となる他の内定者が気になるのは当然の心理でしょう。
第102回 人事担当者の人柄や対応の良さで志望度は上がる ── HR総研「2020年卒学生 就職活動動向調査」
2位と3位には文系・理系ともに「若手社員との懇親会」(文系31%、理系28%)、「定期的な連絡」(文系26%、理系25%)となりました。「管理職社員との懇親会」は、文系10%、理系11%とそれほど高くはありません。より身近な存在であり、自分の近い未来をイメージするには、管理職社員よりも若手社員のほうがいいということなのでしょう。話しやすいとの思いもあるのでしょう。「経営者・役員との懇親会」となると、文系8%、理系8%とさらに低くなります。経営者の考え方、人柄を知ることは、最終的に入社する企業を決める際には大事なことだと思われますが、そこまでは考えが及ばないようです。特に、大企業に内定しているのであれば、経営者と身近で会話ができる機会など、入社後はほとんどなくなります。このような場は、極めて貴重な機会になるはずなのにもったいない限りです。

そのほか、「資格取得支援」「eラーニング・通信教育」「入社前集合研修」といった育成に関係した項目が比較的上位にランクしています。一方、近年では親対策を講ずる企業が少しずつ増えていますが、学生からは保護者向け施策はそれほど歓迎されていないようです。

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