社員検索機能を搭載するカゴメと味の素
3位の東京海上日動火災保険(就職人気企業ランキング49位)のコメントは長いものが多く、明らかにANAやJALを志望する学生とは質が異なっているようで、見かけよりも内容を語るコメントが多くなっています。・新卒採用のページで、就職活動全般に当てはまるようなアドバイスや社員の方のメッセージが掲載されていて、会社の利益だけを考えず社会のためにある会社だという印象を受けたから(文系・旧帝大クラス)
・『世界中に使命がある』というフレーズが好きだから(文系・上位私立大)
・スッキリしていた点と、パスワードとログインIDを端末に記憶させることができるサイトだったため(文系・上位国公立大)
・使命感があることから、仕事への責任の重さ、自己成長の機会が多いことを感じた(文系・早慶大クラス)
4位のカゴメ(同26位)では、ホームページの機能を評価する声が目立ちます。60人もの社員・内定者のコメントを、職種や入社年次、性別、文理等で絞り込みができるようになっています。面白いのは「スタート職種」での絞り込みです。「研究」「工場」「営業」の3択になっており、初任配属が「研究」だった人が、現在は「海外事業」や「企画・開発マーケティング」「人事」など、さまざまなキャリアに進んでいることが理解できます。
・社員紹介のページが充実しており、さまざまな社員の方の経歴や仕事内容・就活のアドバイスなどを閲覧できたから (文系・早慶大クラス)
・働く人の紹介が豊富で、職種、性別、勤続年数から働く人のインタビューを検索できること。自分が気になっている職種や、自分と同じような学部卒の人のインタビューを簡単に検索して読むことができたこと(理系・その他国公立大)
・社員紹介が一番多く、マイナス面の説明もあった(理系・その他私立大)
・ビジョンについて詳しく書かれていたから(理系・旧帝大クラス)
5位ソニー(同21位)と6位伊藤忠商事(同2位)へのコメントは短いですが、使い勝手が良さそうであることが分かります。学生が「UX」という言葉を使っていますが、ユーザーエクスペリエンス(ユーザーが製品・サービスを通じて得られる体験)の略語で、よく使われるUI:ユーザーインターフェイス(ユーザーの目に触れる部分・使用する部分)は、UXの一部だと捉えることができます。
[ソニー]
・就活生に求めることや理念がきっちり書いてあったから(理系・旧帝大クラス)
・きれい(理系・上位国公立大)
・ワクワクした(理系・上位国公立大)
・グループ全体の目標や目指すビジョンがはっきりしていて、分かりやすかった(理系・その他国公立大)
[伊藤忠商事]
・UXがいい、見やすい(文系・旧帝大クラス)
・見やすく、頑張ろうという気力が上がった(文系・早慶大クラス)
・挑戦する人物を応援する雰囲気を感じた(文系・早慶大クラス)
・分かりやすく自分が働いているイメージがつきやすかった(文系・中堅私立大)
7位の味の素(同1位)もカゴメと同様に22名もの社員を登場させ、初任職種領域と入社年次での絞り込みができるようになっています。一人ひとりの情報量は、キャリアステップや1日のスケジュールなども掲載されており、味の素のほうが充実しています。また、ページ遷移に工夫があり、迷子になりにくいことも評価されているようです。
8位のアクセンチュア(同13位)では、説明会動画などのコンテンツや視聴者目線での洗練されたホームページが好感されています。
[味の素]
・動画等がホームページ内に貼られ、分かりやすかった点と社員の掲載が多く見ていて飽きない点(文系・中堅私立大)
・迷子にならなかった (理系・その他私立大)
・働き方改革を前面に押し出していた(文系・上位国公立大)
[アクセンチュア]
・社風を出しつつ、説明会の動画があるなどコンテンツが充実していた(文系・早慶大クラス)
・HPデザイン(色、ページリンクボタンの形、フォント、使用画像など)が洗練されており、会社実績がグラフや数字で分かりやすく示されていたため。全体的に、HPを見ている顧客や就活生が何を見たいのかを捉えたHPの作りだと感じた(文系・上位国公立大)
・ブランディングがうまいと感じた(文系・早慶大クラス)