「大学3年12月」までに6割の学生が面接を経験

次は「面接」について見ていきます。まず、3月までに「面接を受けた社数」を24年卒調査の結果と比較してみましょう。

文系では、24年卒調査と同様に「0社」が最多ですが、その割合は32%→28%へ減少しています[図表13]。つまり、「1社」以上の面接を受けたことのある割合が68%→72%に増えたということです。「1社」は15%→10%と減少し、その分「2社」「3社」「4~5社」などが増加しています。特に「6~10社」は11%→17%へと6ポイント増加し、面接を受けた社数区分(1社以上)の中で最も高い割合となっています。「16~20社」は微増ですが、「11~15社」と「21社以上」はそれぞれ2ポイント減少し、2~10社程度の面接を受けた学生の割合が増えている一方で、面接社数が多い学生の割合は減少しています。

理系では、「0社」が29%→32%に増加し、「1社」~「3社」は24年卒調査とほぼ変わりません。「4~5社」は減少しましたが、「6~10社」が12%→15%、「11~15社」が2%→5%に増加するなど、文系とはやや異なる様相を呈しています。
[図表13]3月までに面接を受けた社数(24・25年卒比較)
初めて面接を受けた時期については、文系・理系ともに「大学3年1月」が最多でそれぞれ21%、18%となっています[図表14]。ただし、文系では24年卒調査と比較しても「大学3年10月」から大きく増加し始め、「大学3年12月」までに初めて面接を受けた文系学生は59%と6割近くに上っていることを考えると、「大学3年1月」は後半組といえます。

理系では「大学3年6月以前」から文系より高い割合となっており、「大学3年8月」では11%に達し、「大学3年9月」までに初めて面接を受けた理系学生は32%と3割以上となっています。これは、同時期の文系(14%)の2倍以上であり、インターンシップやセミナー等だけでなく、面接においても理系は夏期休暇中に活発に動いていたことがうかがえます。しかし、「大学3年12月」までの割合で見ると、理系は57%で、「大学3年10月」と「大学3年11月」に大きく動いた文系に逆転されています。
[図表14]初めて面接を受けた時期(24・25年卒比較)

3月までの内定出し、内定承諾保留が6割以上

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