2社以上に内定承諾した学生が3割
内定を取得した学生を対象に、内定先への内定承諾の連絡状況を調査した結果を[図表12]に示します。文系・理系ともに最も多いのは、「内定した1社だけに内定承諾した」で、それぞれ53%、57%と過半数になっています。最終的に入社できるのは1社であるため、通常は複数の企業に内定承諾することは望ましいことではありませんが、「内定したすべての企業に内定承諾した」と「内定した一部(2社以上)の企業に内定承諾した」を合わせた割合は、文系で27%、理系で28%と、3割近くにも達しています。内定先からは、内定時期によって内定承諾の期限を設定されることが多いため、本命企業の選考が進まないまま、内定先企業からの内定承諾期限に追われるケースも出てくるでしょう。そのような場合には、いったん内定承諾してしまうことも少なくないでしょうし、選考・内定時期がほぼ同じでも、6月時点ではまだ入社先企業を確定できない学生も一定数いることが予想されます。企業の観点からすると、学生から内定承諾があったとしても、まだ安心しきれない状況であることが浮き彫りとなっています。