就職みらい研究所(株式会社リクルート)は、2024年3月卒業予定の大学4年生および大学院2年生を対象に、「働きたい組織の特徴」に関する調査を実施しました。この調査では、学生が支持する「働きたい組織の特徴」を、「経営スタイル」「貢献と報酬の関係」「成長スタイル」「ワークスタイル」「コミュニケーションスタイル」の五つの観点に分類し、全29項目にわたる項目ごとに、対立する意見AとBのどちらの考えに近いかを回答するという形式をとっています。
前年と変わらぬ面接社数
さて、今回は前回に引き続き、HR総研が「楽天みん就」と共同で実施した「2024年卒学生の就職活動動向調査」(2023年6月1~12日)の結果を紹介します。まずは、面接を受けた企業数について、文系・理系別に2023年卒のデータと比較しながら見ていきましょう。文系において最も多かったのは、2023年卒と同じく「10~14社」で、その割合は20%に上ります[図表1]。次いで、「4~6社」が19%、「7~9社」が15%と続きます。いくつかのポイントにわずかな差異が見られますが、全体的な傾向は2023年卒とほぼ変わりません。「10~14社」から「30社以上」までを合計した「10社以上」で比較してみても、2023年卒と2024年卒ではどちらも45%で変化がありません。したがって、面接社数は前年とほぼ変わらないといえるでしょう。
文系と理系を比較すると、理系は「1~3社」と「4~6社」の合計が53%と過半数に達し、一方で「10社以上」は3割未満です。これに対して、文系はそれぞれ33%と45%で、面接を受けた社数においては大きな差が見られ、理系のほうが文系よりも面接を受けている企業数は少ないことが分かります。