大企業では採用工程の見直しを優先し、「説明会・面接をオンライン活用に変更」が4割
「対策中・検討中」である企業の「採用活動への影響を考慮した対策の種類」(複数回答)について、再調査では「採用スケジュールを見直す(後ろ倒し)」が48%で最多で、次いで「セミナー等の延期・中止」と「マスク着用の推奨」がともに46%、「来社を伴わない説明会に変更(オンライン活用等)」と「会場入口に除菌スプレーを設置」がともに38%、「来社を伴わない面接に変更(オンライン活用等)」が35%となっています[図表11]。初回調査では、説明会や面接会場での感染拡大防止策が上位に挙がっていたのに対し、再調査では最も影響を懸念されている採用工程自体の再構築が優先事項になるとともに、来社を避ける方法に切り替える企業が大幅に増加していることが分かります。採用活動に関する対策の具体的内容も抜粋して紹介しておきます。
・工場見学会の中止、現場の社員との接触禁止。工場内の様子はビデオ動画にして説明会にて配信予定(1,001名以上、メーカー)
・就活セミナーを3月中は中止する(1,001名以上、運輸・不動産)
・企業、学生双方のマスクの着用(301~1,000名、メーカー)
・3月前半イベントはスケジュール変更、3月後半から非対面(Web中心)の説明会等を開始(301~1,000名、金融)
・最悪、採用自体を行わない(301~1,000名、サービス)
・学校訪問、採用イベントへの参加見送り(1~300名、メーカー)
・合同説明会の中止・延期が相次ぎ学生へのアプローチが遅れているため、後ろ倒しせざるを得ない(1~300名、メーカー)
・Webセミナー・Web面接の実施を検討、選考フローの見直し(1~300名、情報・通信)
・研究室へのダイレクトリクルーティングが主なので、このタイミングで活動は起こしていない(1~300名、サービス)