デザイン・ビジュアルへの評価が高いエアライン系

次に、採用ホームページの印象についても見てみましょう[図表3]。かつては、大半の企業が就職ナビの正式オープン(現在であれば3月1日)に合わせて採用ホームページを開設していましたが、近年はそれでは遅いとばかりに開設時期が早期化する傾向が見られます。経団連の指針が撤廃されたことで、2021年卒採用に向けてはさらに早期化しており、自社の採用ページでのプレエントリー受付も、来年3月1日を待たずしてオープンする企業も増えてくるものと思われます。
第103回 就活生が選ぶインターンシップと採用ホームページの好感度ランキングを発表、着目点を知り21年卒採用のヒントに
好感度ランキングの上位企業への学生コメントを紹介します。1位の全日本空輸(ANA/就職人気企業ランキング4位)へのコメントはビジュアルへの評価が多くなっていますが、短文コメントも多く、憧れで閲覧しているだけの学生もいそうです。

・キラキラしていたため(文系・早慶大クラス)
・動画が魅力的(文系・早慶大クラス)
・社員インタビューがとても充実していたこと(文系・早慶大クラス)
・動画や写真など視覚的情報が多く、魅力的だったため(文系・上位私立大)
・社風のイメージカラーを主としたデザインで、知りたい内容が分かりやすくまとまっているから(文系・早慶大クラス)
・見やすいだけでなく、社員の声が反映されているものだったから(文系・上位私立大)
・人材を人財と呼んでいるところ(文系・上位私立大)

2位の日本航空(JAL/同9位)もデザイン性への評価が高くなっています。「見やすい」というコメントが最も多く寄せられています。

・デザインがきれい(文系・早慶大クラス)
・見やすかったから(文系・その他国公立大)
・分かりやすく整理されていた(文系・上位私立大)
・文言が簡潔で分かりやすい(文系・その他私立大)
・福利厚生が充実しており、事業内容が面白そう(文系・旧帝大クラス)

原稿を作り始めるとあれもこれも盛り込みたくなるものですが、削って短くしたほうがメッセージ性は高まります。JALは簡潔な文言で狙いどおりの効果を上げているようです。

社員検索機能を搭載するカゴメと味の素

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