大企業よりも早期化が進行する中堅企業
次に、セミナー・会社説明会(以下、セミナー)の開催時期(複数回答)について見ましょう。[図表8]は、開催月別の推移を折れ線グラフでまとめたものです。全体では、セミナーの開催ピークは「2025年3月」(37%)、次いで「2024年10月」と「2025年2月」(いずれも32%)が続きます。ただ、「2024年6月以前」で早くも29%と3割近くになっているのをはじめ、「2025年6月」まで20~30%台が続く形となっており、就活ルール上の採用広報解禁(会社説明会解禁)である「2025年3月」は、もはやかつてのような突出したピークを形成することがなくなっています。![[図表8]セミナー・会社説明会の開催時期(複数回答)](https://img.hrpro.co.jp/images/tokushu/hr_tokushu_photo_4233_13_5LNS86.png)
セミナーの開催形式を見ると、全体では「対面形式を主軸にオンライン形式でも一部実施」が34%で最も多く、次いで「オンライン形式を主軸に対面形式でも一部実施」(30%)となっています[図表9]。「対面形式のみで実施」(18%)と「対面形式を主軸にオンライン形式でも一部実施」を合わせた“対面派”は52%と半数を超え、「オンライン形式を主軸に対面形式でも一部実施」と「オンライン形式のみで実施」(14%)を合わせた“オンライン派”よりも8ポイント多くなっており、オンラインから対面回帰の動きは続いているようです。
![[図表9]セミナー・会社説明会の開催形式](https://img.hrpro.co.jp/images/tokushu/hr_tokushu_photo_4233_14_D51SQ4.png)
注目すべきは、中小企業における「対面形式のみで実施」の割合です。他の規模が6~8%と1割に満たないのに対して、中小企業だけが31%と3割を超え、最も多い開催形式となっています。1回当たりの参加人数が多くないことも対面形式だけでセミナーを開催できる理由の一つなのでしょう。