5~6割近い学生が内定承諾先に不安あり
次は、内定者が入社に向けて内定承諾先企業に抱く不安について見ていきましょう。まず、不安の有無については、文系58%、理系45%が「ある」と回答しています[図表9]。文系は6割近く、理系は文系より低いとはいえ半数近い学生が何らかの不安を抱えているようです。その他の上位の項目を見ると、「配属部署が分からない」と「給与・福利厚生」が文系・理系ともに28~29%と、3割近い学生が不安に感じています。文系と理系を比較して見ると、「社会人としてのマナーやエチケットの習得」は文系13%に対して理系25%、「会社のルールや理念などへの共感」が文系4%に対して理系13%など、マナーやルールについて理系のほうが不安を感じていることが分かります。一方、「会社の安定性」については文系の23%に対して理系は14%と低くなっています。もともと企業選択の観点では、理系のほうが「安定性」を重視する大企業志向が強く、企業規模の大きい内定先企業の割合が高いことが反映された結果と推測されます。