前倒し傾向が鮮明な面接開始時期
続いて、面接の状況について見てみましょう。面接受験社数、そのうち対面形式とオンライン形式の受験社数を文系・理系別に表示したものが[図表8]です。なお、[図表6]とは異なり、対面形式とオンライン形式の受験社数の割合は、面接受験者を分母としているわけではなく、すべての学生を分母としていますので、ご注意ください。実施形式別に見ると、対面形式の面接経験者は37%(「0社」63%の残り)なのに対して、オンライン形式の面接経験者は66%(「0社」34%の残り)と、面接においてもオンライン形式が主流であることが分かります。また、社数でも、対面形式は「1社」と「2社」で大半を占めるのに対して、オンライン形式では「1社」から「4~5社」の割合がいずれも12~18%と多いものの、「6社以上」の割合も13%と1割を超えます。
次に、理系を見ると、全体では「0社」が22%で、残りの78%が既に面接を経験しており、個別説明会の参加社数は文系よりも少ないものの、面接経験者の割合は8ポイントほど高くなっています。面接社数では、文系同様に「4~5社」が19%で最も多く、「1社」18%、「2社」15%が続きます。「5社以下」の割合は63%と文系よりも10ポイントほど高くなっています。
実施形式別に見ると、対面形式の面接経験者は31%(「0社」69%の残り)なのに対して、オンライン形式の面接経験者は74%(「0社」26%の残り)と、文系と比べて対面形式の面接経験者は少なく、オンライン形式の面接経験者はさらに多くなっています。理系のほうがオンライン形式の面接実施率が高いということなのでしょう。ただ、面接社数を見ると、オンライン形式でも「16~20社」「21社以上」は1%未満となっており、個別説明会と同様に、文系よりも少なくなっているようです。
次に、初めて面接を受けた時期を前年同時期調査と比較したものが[図表9](文理合計)です。「前年6月以前」から「当年1月」まで、2023年卒のほうがほぼ毎月1~4ポイント上回り、「当年2月」になって初めて2022年卒より4ポイント下回り、「当年3月」に至っては12ポイントも減少し、2022年卒と比較して半減しています。