「雇用の魅力」で重視するのは「社風・居心地が良い」
続いて「雇用の魅力」については、文系と理系で傾向がやや異なっています[図表5]。文系では、「福利厚生がしっかりしている」が最多で38%と、前年の34%からさらに4ポイント上昇し、次いで「社風・居心地が良い」が37%で肉薄しています。一方、理系では「社風・居心地が良い」が最多で35%、次いで前年トップだった「福利厚生がしっかりしている」が前年の36%から7ポイントも落として29%となっています。「採用活動の魅力」で重視するのは「一般社員と接して好感が持てた」か
最後の「採用活動の魅力」では、文系・理系ともに「一般社員と接して好感が持てた」が最も多く、文系では35%(前年36%)、理系では前年の35%から10ポイントも上昇して45%にも及んでいます[図表6]。なお。理系では「セミナー・説明会での説明が詳細でわかりやすかった」も前年18%から今回13%へと5ポイントの減少となっています。新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて、就職ナビや大学キャリアセンター等が主催する合同企業説明会の多くが中止になったほか、個別企業の会社説明会やセミナーも対面型からオンライン型へと変更になったことも要因の一つになっていると推測されます。
最も重視する企業の魅力は「仕事の魅力」で半数近く
ここまで、各カテゴリーの魅力について重視する項目を聞いてきましたが、これらをまとめて、「最も重視する企業の魅力」について聞いてみたところ、文系・理系ともに「仕事の魅力」がトップで、文系42%・理系48%といずれも4割以上となっています[図表7]。次いで「会社の魅力」が文系34%・理系29%と3割前後となり、「仕事の魅力」と「会社の魅力」で8割近くを占めていることが分かります。一方、「社会的責任の魅力」と「採用活動の魅力」は、文系・理系ともに回答率は1ケタにとどまります。