前述の内定率調査結果の発表と同じ5月8日には、ANAホールディングス傘下の全日本空輸(ANA)をはじめとするANAグループが、2021年度入社の新入社員採用を、一時中断することが発表されました。グループ37社合計で約3,200人を募集していましたが、パイロットと障がい者の採用を除き、グローバルスタッフ職(旧総合職)や客室乗務員などのほとんどの職種が対象になります。長引く新型コロナウイルスの感染拡大により航空需要が激減する中、今後の事業計画の策定が難しくなったことが理由とのことです。採用活動の再開時期は未定ながら、あくまでも一時中断であり、採用凍結までには至っていないようです。ただ、今後の展開次第では、採用数の大幅な抑制は避けられないでしょう。
ネットを中心とした通販系やドラッグストア業界など、今回の新型コロナウイルスの渦中にありながらも業績を伸ばしている業界や企業も一部にはありますが、大半の企業では業績にマイナスの影響を与えることとなっています。今後も新卒採用計画数の下方修正や一時中断は避けられないでしょう。