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第108回 新型コロナウィルス感染症の拡大で、企業活動・採用活動にどんな影響が出ているのか
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企業規模別に見ると、どの規模でも「採用スケジュールが遅延する」が最多で8割前後に上っており、次いで大企業と中堅企業では「例年より説明会への参加者数が減少する」(68%、66%)、「日程再調整が多発し、人的負担が増える」(56%、53%)と続いています[図表9]。一方、中小企業では「採用スケジュールが遅延する」(76%)に次いで、「対面での面接選考が実施できない」が39%となっており、採用スケジュールの遅延への懸念が際立っていることがうかがえます。このように、採用活動においては、特に大勢の応募者を相手に活動を展開する大企業や中堅企業でさまざまな懸念が広がっています。
企業規模別に見ると、大企業と中堅企業では「対策中・検討中」の割合が7割であるのに対して中小企業では4割にとどまり、対策への動きにやや温度差が感じられます。やはり、懸念材料が多い大企業や中堅企業では、中小企業より早急な対策が必要になっているのでしょう。また、中小企業の中には、もともと採用活動時期を大手・中堅企業よりも遅く設定していた企業が少なくないことも、この差異の理由の一つといえるでしょう。