対面形式へのシフトにさらに拍車
次に、2026年卒採用に向けたインターンシップ(オープン・カンパニー、キャリア教育を含む)について紹介します。まずは、インターンシップの実施状況ですが、全体では「前年は実施していないが、今年は実施する」が6%、「前年同様に実施する」が60%と、合わせて66%の企業が“実施する”と回答しています[図表2]。![[図表2]2026卒採用向けインターンシップの実施状況](https://img.hrpro.co.jp/images/tokushu/hr_tokushu_photo_4233_4_E1N6A2.png)
一方、今回の調査で特徴的といえるのが、中堅企業の積極性です。[図表1]の採用計画の増減でも「増やす」の割合は中堅企業がトップであり、インターンシップの実施状況でも大企業を上回る割合の企業が“実施する”としています。以降のデータでも、中堅企業の動きに注目していきたいと思います。
2024年12月までに実施したインターンシップの形式についても確認しましょう。全体では、「すべて対面形式で実施」が51%と半数を超え、「対面形式とオンライン形式を混合して実施」が43%と、合わせて94%の企業が“対面形式”を取り入れています[図表3]。「すべてオンライン形式で実施」は今やわずか6%にとどまっています。
![[図表3]12月までに実施したインターンシップの形式](https://img.hrpro.co.jp/images/tokushu/hr_tokushu_photo_4233_5_QLS709.png)
前回調査と比較すると、こちらでも中堅企業の変化が見られました。前回調査では、「すべてオンライン形式で実施」が25%と他の規模と比較して突出して高くなっていましたが、今回調査では逆に最も低い3%となり、“対面形式”へのシフトが一気に進んでいる様子がうかがえます。
大企業は就職ナビより自社HPでインターン募集
次に、インターンシップの実施時期(複数回答)を見てみましょう。全体では「2024年8月」が52%で最も多く、次いで「2024年9月」(45%)が続きます[図表4]。4割を超えたのはこの2カ月だけで、それ以外では「2024年12月」(37%)、「2025年1月」(32%)が3割を超え、比較的多くなっています。![[図表4]インターンシップの実施時期(複数回答)](https://img.hrpro.co.jp/images/tokushu/hr_tokushu_photo_4233_7_S3H2O2.png)
インターンシップの募集方法(複数回答)でも規模による違いが見られます。中堅企業と中小企業で最も利用されているのは「就職ナビ」で、それぞれ70%、55%と高い割合になっているのに対して、大企業では39%と4割を下回り、代わって「自社HP」が57%で最多となっています[図表5]。中小企業で「自社HP」を挙げている割合は29%しかなく、「就職ナビ」頼りになっている状況がうかがえます。
![[図表5]インターンシップの募集方法(複数回答)](https://img.hrpro.co.jp/images/tokushu/hr_tokushu_photo_4233_8_40LOX6.png)