インターンシップの好感度No.1は三井住友海上火災保険

まずは、「インターンシップ」(2018年~2019年2月実施分)の好感度ランキングから見ていきましょう[図表2]
第103回 就活生が選ぶインターンシップと採用ホームページの好感度ランキングを発表、着目点を知り21年卒採用のヒントに
「インターンシップ」で最も多くの評価を得たのは三井住友海上火災保険(25ポイント)でした。就職人気企業ランキングでは71位ですので、純粋に内容・プログラムが評価された好例と言えるでしょう。コメントを読むと、なぜか早慶大クラスの学生からの支持が多く、1Dayと5日間のプログラムがあることが分かります。また、プログラム内容も多種多様なものがあり、就活本番の予行演習としても好適な経験になったようです。そして、さらに好感度を上げているのは「フィードバック」です。きちんと学生の発表を聞いて講評を返してあげることで、学生はコミュニケーション実感を持つはずです。

・1Dayのものだったが、社会人で必要なスキルを体感できたと感じたから(文系・早慶大クラス)
・5日間で営業ワークや新規事業立案などいろいろできたから(文系・早慶大クラス)
・インターンシップのフォローアップがあったから。プレゼンやグループワーク、ロールプレイングなどさまざまなプログラムがあった(文系・早慶大クラス)
・あらゆる種類のグループワークが盛り込まれていて、内容の濃いインターンシップだったから(文系・上位私立大)
・発表ごとにしっかりしたフィードバックがある(文系・早慶大クラス)

ニトリは参加型ゲームが好評

2位のニトリ(就職人気企業ランキング36位)のインターンシップは、ゲーム主体のプログラムになっているようです。短期のインターンシップは講話主体の説明会になりがちですが、一方的な講話では学生が受け身になりやすく、参加実感が湧きません。学生を飽きさせない上でも参加型プログラムはマストといえるでしょう。インターンシップだけではなく、セミナーや説明会でも同様です。

・雰囲気が良く、社員の方の人柄も良かったため。グループワークゲームや自己分析を行った(文系・旧帝大クラス)
・複数回参加し、統一した理念・流れがありつつ、毎回新しい気付きが得られたのが良かった(文系・旧帝大クラス)
・1日のインターンシップで、実際の配転教育などを体感できたから(文系・早慶大クラス)
・ゲームの形で会社の歴史背景やビジネスモデルを理解できて、楽しかったです(文系・早慶大クラス)
・実際の仕事内容がワークを進めながら実感できるような内容だった(文系・上位私立大)

3位はJTBグループ(同23位)。好感度の高いインターンシップはゲーム形式のものが多いものですが、JTBグループはオーソドックスなプログラムのようです。コメントを読むと、グループディスカッションで企業や業務への理解を深め、実際に社員と営業同行することで法人営業を体験させていることが分かります。また、人事や社員の印象が良いと感じる学生が多いのも特徴です。接客業務で鍛えられているからでしょうか。

・人事、内定者の印象がとても良かったから(文系・旧帝大クラス)
・グループディスカッションを通して、企業について深く知ることができたから(文系・早慶大クラス)
・法人営業体験。社員さんのサポートが手厚く、具体的なフィードバックを頂くこともできた(文系・早慶大クラス)
・旅行商品造成企画体験(文系・早慶大クラス)
・どのインターンも、JTBの社員になったことを想定して行ったため、モチベーションが上がったから(文系・その他国公立大)

JALとANAは社員の評価が高い

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