主な調査結果
●無意識の偏見(アンコンシャス・バイアス)が職場に「存在している」または「ありそうな気がする」と回答したのは女性93%、男性85%●無意識の偏見(アンコンシャス・バイアス)が存在する状況として最も多かったのが「職場における男女の役割・業務分担」で、女性73%、男性67%
●無意識の偏見の具体例として「事務職のいない部署では、コピーや文具発注・管理等の事務作業は女性に振られること」「雑用の大部分は女性が担当」など自由回答に多数の事例が寄せられた
【「無意識の偏見」とは】
「無意識の偏見」とは、「女性に責任の重い業務を担当させるのはむずかしいだろう」「小さな子供を持つ女性に出張は無理」など、性別や年齢、子供の有無などによる思い込みでその人の働き方を決めつけることを意味しています。男性の上司が重要な仕事を「よかれと思って」女性社員ではなく、あえて男性社員に任せ、女性にとっては「やりたかったのに任されなかった」とやる気を削がれたり、重要な経験の機会を奪われる事案が多く見受けられます。会社での活躍の機会がないととらえた女性は、最悪の場合上司に心情を話すことができないまま転職してしまうなど、「無意識の偏見」による配慮がかえって事態を悪化させてしまうことも多くあります。
調査の結果についてサイコム・ブレインズで女性管理職やその上司に対する研修を統括しているサイコム・ブレインズ専務・太田由紀は、「職場における、女性活躍にまつわる無意識の偏見としては、育児中の女性についてのものがクローズアップされることが多いのですが、この調査では、そもそも男女の役割・業務分担における無意識の偏見が強いという結果が出ています。能力も給料も特段の差がない女性に、男性と同等の仕事経験が与えられていないとしたら、企業・職場にとって大きな損失です」とコメントしています。
調査概要
調査期間:2018年2月9日~2月25日
対象:社会人の男女154人
方法:インターネット