28の質問に回答することで、生産性向上のための改善点をアドバイス

政府は「生産性革命」と題し、生産性の向上を成長戦略の柱と位置付け、取り組みを本格化させています。働き方改革の動きが広がる中、企業も自社の生産性を見直すことが不可欠となっています。サイコム・ブレインズでは以下の7つのポイントを見直すよう、アドバイスしています。


■「生産性を高める7つの改善」とは



1. 仕事の目的 目標の設定
生産性向上の第一歩は、仕事の目的を正しく認識することから始まります。まず、仕事の最終的な目標を確認しましょう。そして、その目標に到達するための仕事の全体像(自分の仕事の前工程や後工程)を意識することが重要です。

2. プロセス改善
プロセスを見直してみましょう。
慣例や慣行、あるいは固定観念や思い込みに囚われているかもしれません。計画段階に時間をかけ過ぎないこと、粗い計画であっても早く実行に着手することが、変化対応の時代に生産性を高めるポイントとなります。


3. 時間の使い方
複数の仕事を効率的にこなすため作業の優先順位をつけましょう。
そして本質的課題を先送りしないためのスケジューリングやタイムマネジメントが重要です。


4. 効率的なコミュニケーション
効率的なコミュニケーションには、まずは相手と信頼関係を作ることが重要です。そのためには5つのツボ(適切さ、相手の理解、能力の開示、共通点を探す、強い意思をもつ)を押さえることがポイントです。


5. 人の使い方
組織で仕事を進める中で、部下だけでなく上司、他部署、さらには他社の人をうまく活用できなければ、生産性を高めることはできません。仕事の依頼を効果的、効率的に行い、人を活かすためには、コミュニケーションのアプローチを使い分けることが重要です。
また、他者に仕事を割り振る際には5つの視点(①相手の能力、②成長機会、③稼働性、④意欲、⑤人と人の組み合わせ)を考慮することが重要です。


6. 会議を変える
生産性向上には、会議の効率と効果を高めることが不可欠です。会議をうまく進めるためには、ファシリテーターの役割が重要です。
ファシリテーターには、アジェンダ(会議の目的や進め方、時間配分を明文化したツール)に従い、目的志向で論理性を重視した議論を促すことなどが求められます。必要応じて、会議の参加者に役割を付与することも重要です。


7. チームの力を高める
職場や社内外のプロジェクトチームの力を最大化するために、メンバー個人がもつ経験、知識、コツをチーム内で共有することが重要です。対等な立場でオープンにディスカッションし、知識等を明確化し、チームで共有しましょう。
意見を出し合うことができるチーム作りには、自己を主張する度合いと、他者を受け入れる度合がともに高く、バランスが取れていることが必要です。

仕事の「生産性を高める7つの改善」

サイコム・ブレインズの「ホワイトカラーの生産性を高めるための研修」で講師を担当している鳥居勝幸(サイコム・ブレインズ社会長)は以下のようにコメントしています。

『日本の生産性は、OECD加盟35カ国中20位となっており、労働効率の悪さが問題視されています。人材不足が深刻化し、育児や介護による時間制約のある社員が増える中、限られたリソースで従来と同じ、もしくは従来以上の成果創出が求められています。個々人の意識向上や業務遂行の効率化に期待するだけでは到底、達成できないチャレンジであり、組織・チームとしての生産性向上のイノベーションが必要不可欠です。弊社では、組織・チームとしてのイノベーションの要となるマネージャーに着目し、「7つの改善」アプローチを提言しています』


サイコム・ブレインズは、ホワイトカラーの生産性を高めるための企業研修で、企業の生産性改善を支援しています。
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