株式会社ブルーエージェンシー 営業統括部長 川嶋一正氏
<インタビュアー>ProFuture株式会社 代表取締役社長 寺澤康介
人材獲得競争が激しさを増す中、企業は一人でも多くの求職者と接点を持ち、他社よりもスピーディに採用に繋げていかなければならない。そのためには従来の採用手法では限界がある。そこで課題解決の重要な鍵となるのが、「WEB面接」を活用した面接革命だ。場所や時間の制約を超え、企業と求職者がより自由に接点を持つことができるため、利用度が急速に高まってきている。WEB面接は、果たして企業や求職者にどのようなメリットをもたらすのか。「WEB面接」を提供する株式会社ブルーエージェンシー 営業統括部長の川嶋氏にお話を伺った。
深刻な採用難で、特に新卒の採用競争が激化する昨今、各企業ともにいろいろな工夫をしていますが、そもそも面接までたどり着く学生が非常に少なく、多くの人事担当者が頭を悩ませています。HR総研の調査でも「採用活動で最も重視しているのは面接である」と答える企業が圧倒的に多いのですが、一方で学生の立場からすれば、体は一つなので、複数の企業で同時に面接を受けることはできません。そういう意味で、いかに面接の数を増やせるか、精度を高められるかが、企業の共通の課題と言えます。そうした中、面接のあり方を根底から変えるWEB面接に注目が集まっています。まずは、WEB面接が登場した背景や企業のニーズなどについてお聞かせください。
なぜ今WEB面接が求められているのかと言えば、やはり売り手市場であるというのが大前提にあるでしょう。従来であれば、企業側が優位に立って、一方的に求職者を選ぶというスタンスでしたが、人手不足の時代となった今では、企業側が求職者に選ばれるというスタンスを持たなければなりません。そうした中、「わざわざ来社しなくても面接できる環境を提供しています」という学生目線で評価される姿勢で、WEB面接を活用することができます。そもそも新卒採用の場合は、一人の学生が面接を受けられる数は1日3〜4件が限度で、さらに地域格差もあります。そんな彼らと一人でも多く、効率的に接点を持ちたい、そう考えている企業が増えていることが時代背景としてあるのではないでしょうか。
求職者にとっても多くの企業と触れることができ、選択肢が広がるということですね。
距離のハードル、時間のハードル、なかには身体的なハードルのある学生たちがいます。WEB面接はそういう方々に間口を広げることができ、今まで接点を持てなかった企業と求職者をぐっと近づけることができます。
WEB面接によって面接の数は確実に増えるということですね。一方で面接の質に関してはいかがでしょうか?
面接はいまだにブラックボックス化しており、例えば全国に多くの拠点や店舗を持つような企業様の場合、面接の質が統一しづらくなっています。そうした中、WEB面接では、録画機能やモニタリング機能などがあるため、面接内容を可視化することができます。この機能により、採用の基準が統一しやすくなり、ミスマッチも起こりにくく、さらには離職率の低下にも繋げることができます。 また、対面より相手のことを見極めやすいという声も多いです。それはなぜなのか。WEB面接の際、求職者の方はだいたいご自宅でスマートフォンやパソコンに向かって行うのですが、やはり慣れている環境なので、企業にわざわざ足を運んで面接を受けるよりもリラックスされています。企業様からは「対面で面接するよりも話が弾んで、その人の本質が引き出せる」という声をよく聞きます。一方で求職者の方からも「密室で特定の人に判断されるよりも、オープンなWEB面接の場で判断されるほうが断然良い」という声をいただいています。
A4 | 9/19(水)14:10 - 15:20 | 最新データから採用学が読み解く、日本の新卒採用の現在と未来予測 |
---|---|---|
B8 | 9/20(木)10:55 - 11:55 | 最先端の採用手法の実態とは。その効果的な利用法を考える |
B10 | 9/20(木)14:10 - 15:20 | 組織力を高めるBuy力(採用力)の在り方 |
1982 年生まれ。大学卒業後、外資系金融会社に入社。主にリテール事業におけるマネジメントを歴任し、10 年間勤務。その経験を生かし、2016 年10 月より現職。現在では事業発展のために採用活動におけるWEB 面接に特化した採用管理システム「インタビューメーカー」の普及に努める。営業統括部長として企業の採用業務における課題解決提案を行い、人事・採用担当者の「働き方改革」を推進。