「就活クールビズ」とは、就職活動が政府の要請により後ろ倒しになり、真夏の暑い時期になったことと関係があります。政府は経団連に、学生の軽装を認めるよう要請。経団連は、「採用選考に関する指針」で定められた手引きで、クールビズを許可する場合には事前に学生に知らせるよう企業に求めていたことから、企業側も「クールビズでお越しください」などと案内するようになったことから生まれ、アパレルメーカーを筆頭にその対応について話題となっています。

就活クールビズにおいて、最大の関心事となっているのは、「どこまでがクールビズとして認められるのか」というボーダーラインです。「どこまでがクールビズで、どこからが失礼なのか」「クールビズ可の通知を鵜呑みにして、服装で落とされたら困る」などの悩みが多いようです。

最近では、「クールビズを実施しているので、ノーネクタイ・ノージャケットでお越しください」などの指定をする企業もあります。しかし、企業側の指示も様々で、採用担当者の受け取り方も様々なようです。AOKIとマイナビスチューデントが、2014年、就活のスタイルに関して、企業の採用担当者200人にアンケートしたところ、「適度なクールビズなら問題なし」が49%、「積極的に取り入れてほしい」が23%という結果が出ました。ただ「少し抵抗がある」が20・5%、「非常に抵抗がある」も7・5%という意見もあり、就活生の対応はさらに迷うところとなり、その対応方法のアドバイスについてもさまざまとなっています。

このようなアンケート結果も出て、抵抗がある企業が3割もいるとのことから、結局のところスーツで行き、その場の雰囲気に合わせて対応するという学生が多いようです。

アパレルメーカーのほうは、さまざまな就活クールビズ商品を打ち出しており、一般的なスーツスタイルのシャツの場合のノーネクタイ、ノージャケットだと、清潔感にかける印象になってしまうことがあり、クールビズ用のシャツを販売。面接会場がクールビズ指定の場合は、クールビズ用のシャツを着て清潔感を出そうなどという就活クールビズ関連商品の開発・販売に力を入れています。

就活クールビズのポイントとしては、第一に清潔感を与えられるような服装にすること、インナーを派手にしないように注意すること、シャツの襟の黄ばみや皺がないように注意することなどが挙げられます。
また、スーツで行って、その場で「ジャケット脱いでもいいですよ」と言われた後の対応で、臨機応変に対応ができるかどうか見られるのではとの意見も挙がっており、今後もさまざまな話題が続きそうです。