「VUCA(ブーカ)」とは、 Volatility(変動性)・Uncertainty(不確実性)・Complexity(複雑性)・Ambiguity(曖昧性)の頭文字をつなげた造語で、これらの単語が示す通り、変化が激しく不確実で予測が困難な状況のことを指します。
VUCAは、元々は冷戦後の戦略の複雑化を示す意味の軍事用語として、1990年代にアメリカで使用されていた単語ですが、2010年代からは、変化が激しい世界情勢を表す言葉としてビジネスでも用いられるようになりました。
1990年代以降のIT革命から続くテクノロジーの進化、ビジネスのグローバル化、気候変動などの地球環境の変化、また新型コロナウイルスという未知の疾病の流行など、現代の社会と企業をとりまく環境の変化は非常に激しく、これまでの慣例が通用しなくなる事態が多発しています。安泰だと思われてきた企業やビジネスが経営難に直面することも珍しくありません。
このようなVUCA時代の今、企業の継続的な成長のためには、変化に強く、柔軟性の高い組織づくりが必要となります。新卒一括採用・年功序列型賃金・終身雇用といった、従来の日本の雇用システムにとらわれず、多様な価値観を持つ多彩な人材を適材適所で活用する、新たな人材マネジメントが求められます。
また、新規ビジネスや新規市場の出現、消費者の価値観の多様化、自然災害による経営リスクやライフスタイルの変化、国内外の政治経済の複雑な動向など、さまざまな不安定要素に対応するための情報収集が不可欠といえるでしょう。
「VUCA」の意味とは? VUCA時代に必要なスキルやマネジメントを解説
「VUCA(ブーカ)」とは、将来の予測が困難な状況を示す造語である。IT技術の急速な進歩や新型コロナウイルスの感染拡大によって、企業を取り巻く環境は大きく変化している。これからの企業は、VUCA時代においてどのような組織づくりを行うべきなのだろうか。環境の変化に対応する人材育成、マネジメント手法とは。VUCA時代における組織づくりを考えよう。目次
- 知っておきたい「VUCA」の意味とは?
- 「VUCA」時代、企業に求められているものは
- 「VUCA」に対応する4つの組織づくりのポイント
- 「VUCA」の時代に必要なマネジメント、リーダーシップとは
- 「VUCA」の時代で従業員個々に求められるスキル
- まとめ
- よくある質問