従業員一人ひとりの価値を認め、人材活用を効率化する
総務省の調査を見ると、男女合わせた雇用者数のうち、「正規の職員・従業員」は平成9年以降緩やかな減少傾向を辿っている一方で、「非正規の職員・従業員」は増加しており、雇用形態も多様になっていることがわかる。従業員の特性や働き方、さらには働くことへの価値観が大きく変わってきている中で、経営陣には、かつてより高度な人材マネジメントが求められるようになっており、適材適所へと人材を配置し、個人のパフォーマンスを最大にできるような仕組みづくりが急務である。
そうした中で個々の能力を引き出し、活性化させることで人材を効率的に活用できる組織環境を作ることが、優秀な人材が定着し、生産性の向上に繋がる「タレントマネジメント」の考え方も注目されている。
より高度な人材マネジメントが求められるようになっている今、タレントマネジメントは、時代にマッチした人材活用法と言えるだろう。採用や人材育成にこの手法を取り入れることができれば、多様化する従業員を効率的に配置し、モチベーション維持やパフォーマンスの向上に繋げることができるのではないだろうか。企業を成長させるためには、こうした仕組みづくりや従業員の意欲や満足を引き出すマネジメントが不可欠になっている。
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