※下部の「目次」より気になる項目がありましたら、ぜひそちらからも参照のうえご覧ください。
Q1:これまでのキャリアは?
【人事リレーの輪5人目】
サイボウズ株式会社
人事本部 Talent Success部 Talent Developmentチーム リーダー
石川 憂季氏
新卒で清水建設株式会社に総合職で入社し、建設現場での研修を経て最初の配属先が人事でした。新卒採用からキャリアがスタートし、そこから人材開発や研修担当などの業務を経て、入社から約5年が過ぎたタイミングで財務部に異動となりました。外為など海外の案件に携わる機会が多くやりがいはすごくあったのですが、他の職種を経験したことで、改めて人事の仕事の面白さに気づき、人事に戻りたいという思いが徐々に強くなっていったんです。ただ、社内の状況を考えると、人事に戻るのには少し時間がかかる、ということで、転職活動を始めて縁あって今のサイボウズに採用担当として入社しました。
当社に入ってからはキャリア採用をメインで担当しながら、人材開発の業務も兼務しました。それ以外には、人事の広報チームを立ち上げて、人事の取り組みを外に発信するというようなこともやりましたね。それがきっかけで、人的資本の開示プロジェクトにも携わっています。今は人事本部 Talent Success部 Talent Developmentチームのリーダーを担っているというのが、私のこれまでのキャリアですね。
Q2:今の人事としての役割・ミッションは?
現在は、入社した社員の育成や成長支援、異動配置などを担当するチームのリーダーとして業務に取り組みながら、人事広報チームのリーダーも担っています。今、従業員数が1,000名を超え、会社の規模が大きくなっていくなかで、これまでの自律分散のような動きがなかなか難しくなってきています。各部署で意思決定しながら、スピード感を持って迅速に対応していくのを大事にしていたのですが、規模の拡大によって、例えば全社としての人材育成や部署の垣根を超えた異動や配置の検討が難しくなり、非効率な面も表れてきています。その解消に向けて、人材戦略の検討やタレントマネジメントの仕組みづくり・推進というのが、私の主なミッションです。
Q3:今抱えている主な人事課題は?
「経営戦略と人材戦略の接続」は課題だと認識しています。当社は本人が望まない強制的な人事異動は基本的には行いません。そうすると、例えば一つの部署にずっと居続けることができてしまいます。もちろん一つの部署で専門性を築いていくキャリアを歩む方もいて良いと思いますが、そうなると、例えば複数組織を横断的に見る人材がなかなか育ちにくいということが出てきます。経営戦略の実現に向けて必要なポジションを担える人材をどう育てていくか、そもそも今社内にそのような人材がいるか、といった検討は喫緊の課題となっています。この先は、会員の方だけがご覧いただけます。会員の方はログインを、会員でない方は無料会員登録をお願いします。