株式会社フリーウェイジャパンは2024年10月24日、「冬のボーナス」に関するアンケートの結果を発表した。調査期間は2024年9月17日~24日で、中小/零細企業の代表取締役・個人事業主120人、および従業員103人の計223人から回答を得ている。調査結果から、企業の今冬のボーナス支給予定や支給金額が明らかになった。
【2024冬ボーナス】約9割の経営者が“昨年と同等以上”の支給額を予定。従業員の半数超が“増額予想”で、平均は「51.2万円」に

34.2%の経営者が「冬ボーナスの支給予定あり」と回答

今年も冬のボーナスの時期が近付いてきた。何かと出費がかさむ年末年始に向け、冬ボーナスを待ち望んでいる会社員は多いと考えられるが、気になるのはその金額だろう。実際に、企業の今冬のボーナス支給予定や支給金額はどのようになっているのだろうか。

はじめにフリーウェイジャパンは、代表取締役の回答者を対象に「冬のボーナスの支給予定はあるか?」と尋ねた。その結果、「支給予定あり/支給済み」が34.2%、「支給予定無し」が30.3%、「ボーナス制度が無い」が28.9%、「未定」が6.6%だった。冬ボーナスの支給を予定している企業は、4割に満たない結果となった。
冬のボーナスの支給予定はあるか?

“昨年と同等以上”のボーナス支給額を予定する経営者が約9割に

また、前問で「支給予定あり/支給済み」と回答した人に対し、「昨年の冬ボーナスと比べて増減はあったか?」と尋ねた。すると、「全体的に増加した・増加する」が42.3%であったのに対し、「全体的に減少した・減少する」は11.5%となり、およそ30ポイントの差が開いた。他方、「変わらない」とした人も46.2%となり、昨年と同等もしくはそれ以上の支給額を予定している経営者がおよそ9割であることがわかった。
昨年の冬ボーナスと比べて増減はあったか?

ボーナス支給額が「増加予定」とする従業員は51.3%。半数超が“ボーナス増額”を予想

次に同社は、企業の従業員である回答者のうち、今冬のボーナスが「支給された」もしくは「支給される予定で支給額も把握している」とした人を対象に、「2023年の冬のボーナスと比べて増減はあったか?」と尋ねた。その結果、「増加した」が15.4%、「やや増加した」が35.9%となり、「増加」とした人は合計で51.3%と半数を超えた。その他、「変化なし」が48.7%、「減少した」および「やや減少した」はそれぞれ0%だった。
2023年の冬のボーナスと比べて増減はあったか?

ボーナス支給額の最多は「10万円~20万円未満」、平均支給額は「51.2万円」

最後に同社は、同じく今冬のボーナスが「支給された」もしくは「支給される予定で支給額も把握している」とした人に対し、「支給額はいくらか?」と尋ねた。すると、最多となったのは「10万円~20万円未満」で23.1%、以下は「30万円~40万円未満」が15.4%、「50万円~60万円未満」が12.8%で続いた。なお、同社が全回答の平均額を算出したところ、「51.2万円」だったという。
支給額はいくらか?
本調査において、経営者に対して行った質問では、「冬ボーナスの支給予定あり」とした人は4割に満たない結果となった。また、“昨年と同等以上”のボーナス支給額を予定する経営者は9割に迫ることがわかった。他方、従業員を対象にした質問では、「ボーナス支給額が増加する」と予想する人が51.3%と半数を超えた。また、ボーナス支給額の最多は「10万円~20万円未満」で、算出された平均支給額は「51.2万円」であることがわかった。多くの会社員が待ちわびる冬のボーナス。支給有無や支給額が確定していない企業では、本調査で見えた他社の支給予定も参考に検討してみてはいかがだろうか。

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