「上司が業務を把握していない」と感じる人は4割以上に
働き方の多様化や、若年層が持つ新しい価値観の浸透などにともない、労務管理やコンプライアンス遵守のプレッシャーが高まっている。そうした背景から、「マネジメント業務」においても難易度や負担は高まっているが、マネジメントされる側のメンバーは上司のマネジメントに対してどのような意識を持っているのだろうか。はじめにTONOMEは、「上司である管理職は、あなたの業務を十分に把握していると思うか」と尋ねた。その結果、「全くそう思わない」が12.5%、「あまりそう思わない」が30%となり、「上司が業務を把握していない」と感じるメンバーは4割を超える結果となった。
6割以上が「上司が自分の業務状況を把握していないこと」に不満
次に同社は、前質問で「上司が自分の業務を把握していないと思う」とした人に対し、「上司である管理職が、あなたの業務を把握していないことをどう思うか」と尋ねている。すると、「不満に感じる」が23.5%、「やや不満に感じる」が37.6%となり、「上司が自分の業務状況を把握していないこと」を不満に感じる人が6割を超える結果となった。「上司が業務を把握していない」人は、上司の“コミュニケーション”や“アドバイス”を有益だと感じない傾向
続いて、はじめの質問で「上司が自分の業務を把握していないと思う」とした人に対し、「上司とのコミュニケーションは有益だと感じるか」と尋ねたところ、「有益だと感じない」が24.7%、「あまり有益だと感じない」が49.4%となった。また、同対象者に「上司からのアドバイスは有益だと感じるか」についても尋ねると、「有益だと感じない」が28.2%、「あまり有益だと感じない」が49.4%となっている。
「上司が業務を把握している」人の7割が“上司とのコミュニケーション”に不満なし
これまでとは反対に、はじめの質問で「上司が自分の業務を把握していると思う」とした人に対し、「上司である管理職とのコミュニケーションに不満を感じることはあるか」と尋ねた結果は、「特に不満は感じない」(14.8%)、「あまり不満は感じない」(53.9%)となった。合計して約7割が、上司とのコミュニケーションに不満を感じていないようだ。これまでの結果から、メンバーにとっての「有益なコミュニケーション」の前提として「上司が業務把握していること」が重要であることがうかがえた。また、ここまでで「上司とのコミュニケーションで不満を感じる」とした人に、「不満を感じる場面」を尋ねると、上位となったのは「上司の経験や主観により、適切なアドバイスをもらえなかったとき」(43%)、「上司に仕事の相談をしても、言い分や話を理解してもらえなかったとき」(36.7%)、「上司にあなたの話を理解してもらえず、適切なアドバイスをもらえなかったとき」(34.2%)などだった。