パートナーと連携した検証による事業開発の確度向上や、既存事業にとらわれない事業創出が可能に
大和ハウス工業は、創業から100年を迎える2055年を見据えてかかげたパーパスの実現に向け、中期経営計画(第7次)において、人的資本の価値向上のための「従業員への複線的な成長機会の提供」に努めているという。今回はその取り組みの一環として、今後の同社グループを担う人材の育成、および“挑戦する風土”の醸成を目指し、社内起業制度『Daiwa Future100』を導入するとのことだ。『Daiwa Future100』では、新入社員・若手社員から中堅社員、ベテラン、役員まで職位や年次を問わず、国内外の同社グループ企業のおよそ5万人の正社員が対象になる。本制度においては、新規事業開発の実績が豊富な外部パートナーとの連携による事業検証ができ、事業開発の確度・質の向上や、既存事業の内容にとらわれない事業創出が可能になるという。本制度によって設立される新会社については、起案者が自ら社長となり、事業化・事業推進を進める方針としている。
『Daiwa Future100』の概要は、以下の通りだ。
●対象者
大和ハウスグループの従業員約5万人
●提案領域
業種、テーマ等は特に制限なし(同社の経営理念・経営方針を逸脱しない分野)
●予算総額
最大300億円
●予算使途
事業検証および会社設立・運営費用
●スケジュール(予定)
・応募開始:2024年6月上旬
・最終審査:2024年12月下旬
・事業検証開始:2025年1月~
※以後、予算到達まで継続実施予定
大和ハウス工業は本制度の導入により、失敗を恐れずにイノベーション創出に挑戦できる組織風土の醸成にくわえて、将来の同社グループを形成する“事業群”の創出にも期待しているという。
今後も同社グループでは、社是にかかげる「事業を通じて人を育てる」との理念に基づき、従業員一人ひとりが成長できる場の創出を通して“個”と“組織”の力の最大化やイノベーションの基盤づくりを進め、「生きるよろこびを分かち合える世界の実現」を目指していくとしている。