企業選びにおいて「DX推進への取り組み」を重視する25卒生は4割以上に
昨今は、大企業のみならず中小企業においても「DX推進」が当たり前のものとなりつつある。就活生が企業を選ぶ際、企業のDXの取り組み状況はどの程度重要視するのだろうか。はじめに中小企業個人情報セキュリティー推進協会は、「就職先を選ぶ際に、その企業の『DX推進への取り組み』を重視するか」を尋ねた。すると、「非常に重視する」(11.8%)が最も多く、「やや重視する」(29.7%)と合わせると、4割以上が「重視する」と考えていることがわかった。
DXの取り組みを重視する理由は「将来性を感じるから」。「環境が整っている」や「最先端の企業である」といった声も
続いて同協会は、「就職先を選ぶ際に、その企業の『DX推進への取り組み』を重視するか」の質問において「非常に重視する」、「やや重視する」と回答した人に、「就職先を選ぶ際に、企業のDX推進への取り組みを重視する理由」を複数回答で質問した。すると、「将来性があると感じるため」(73.9%)が最多で、以下、「イノベーションへの取り組みが見えるため」(41.3%)、「安定した経営基盤があると感じるため」(39.1%)と続いた。そこで、同設問で「わからない/答えられない」以外を回答した人に、「回答以外で就職先を選ぶ際に企業のDX推進への取り組みを重視している理由」を自由回答で質問したところ、「働く環境が整っていそう」、「最先端の企業であると感じる」といった声が寄せられたという。
企業分析する際の判断基準は「テレワークの採用」が最多。「最新情報を生かした活動」や「社員に直接聞く」なども
次に同協会は、「企業を分析する上で、DX推進の取り組み状況をどのような観点で確認しているか」を複数回答で聞いた。すると、「テレワークが積極的に採用されている」(27.9%)が最多で、以下、「業務環境(ITツール等)が整備されている」(22.5%)、「DX推進に関して多くの情報を発信している」(18.9%)と続いた。また、同設問で「わからない/答えられない」以外を回答した人に、「回答以外でDX推進への取り組み状況を判断する観点」を自由回答で聞いたところ、「最新の情報を経た上で活動しているかどうか」、「社員の方に直接聞いてみる」などの回答があったようだ。
6割以上が「DXに取り組む姿や情報の発信」を望む。情報収集は「公式ウェブサイト・就職情報サイト」など
最後に同協会は、「企業分析する際の推進状況の観点」の質問において「確認していない」以外を回答した人に、「企業のDX推進の取り組み状況を調べるうえで、DXに取り組む姿や情報を企業がもっと発信した方が良いと感じるか」と尋ねた。すると、「強く感じる」(12.5%)と「やや感じる」(50%)の合計は62.5%となり、6割以上が「もっと発信した方が良い」と回答した。さらに、「企業に関する情報をどのように得ているか」を複数回答で尋ねたところ、「企業の公式ウェブサイト」、「キャリア支援サービス・就職情報サイト」との回答が、それぞれ5割を超えたという。