2023年度の「確定申告予定者」は半数に迫る。“予定なし”は4割以上に
2023年分の所得税の確定申告期間は、2024年2月16日~3月15日までとなっている。サラリーマンは原則として勤務先が年末調整を行うため、確定申告をする必要はないが、「10万円を超える医療費がかかっている」、「副業や株式売買を行っている」など、一定の要件に当てはまる場合は、個人で確定申告をしなければならない。有職者2,000人の確定申告の予定はどのようになっているのだろうか。はじめにスガワラくんは、「確定申告の経験があるか、および今年は確定申告をするか」を尋ねた。すると、「確定申告をする予定がある」との回答は47%(確定申告の経験があり、今年もする:42.9%、確定申告の経験はないが、今年はする:4.1%の計)と、半数に迫った。
一方、「確定申告をする予定がない」との回答は43.7%(確定申告の経験はなく、今年もしない:25.8%、確定申告の経験はあるが、今年はしない:17.9%の計)と4割を超えた。
確定申告の内容は「医療費控除」と「ふるさと納税」が3割以上。「副業」も約1割に
続いて同社は、「確定申告の経験がある」または「今年する」と回答した1,295人に対し、「これらの確定申告をしたこと、またはする予定はあるか」と聞いた。その結果、「医療費控除」(36.6%)と「ふるさと納税」(31.7%)がそれぞれ3割以上となった。また、昨今は“副業ブーム”と言われているが、「副業関連(経費・住民税など)」は10.2%と1割程度だった。
確定申告期間中に申告予定との回答は7割超。期間後の申告はわずかに
次いで同社が、「今年確定申告をする」とした938人に「2023年分の確定申告はいつする予定か」と尋ねたところ、「2024年2月29日まで」(40.3%)および「2024年3月15日まで」(30.4%)の合計が70.7%と、7割以上が確定申告期間中に申告予定だとわかった。一方、「既に申告済み」は14.5%、「2024年3月16日以降」はわずか2.5%だった。
確定申告での失敗・間違えは「確定申告漏れ」がトップ。「ふるさと納税関連」も目立つ
最後に同社が、「確定申告の経験がある」とした1,214人に対し、「今までに確定申告で失敗した・間違えたことはあるか」と聞いたところ、「ある」は約2割、「ない」は約8割だったという。そこで、「ある」とした269人に「どのような失敗や間違いをしたのか」を尋ねた。すると、「確定申告漏れ」(38.3%)が最も多かった。以下、「ふるさと納税の『ワンストップ特例』無効」(25.3%)、「ふるさと納税の限度額越え」(24.2%)など、“ふるさと納税関連”が目立った。そのほか、「住民税の金額で会社に副業がバレた」との回答も5.2%あった。