
【新年会は必要か】2024年の実施率は回復傾向も「参加したくない」が過半数に

続いて、「2024年の職場新年会への参加意欲」を尋ねると、「参加したくない」との回答は過半数を占めたという。「参加意欲がない」とした人に理由を尋ねたところ、「特に必要性を感じない」が最も多く、「気を使うのが疲れる」、「プライベートを優先したい」と続いた。一方で、「参加意欲がある」とした人の理由は、「職場の人とコミュニケーション」や「上司との関係構築」、「同僚との関係構築」が上位だった。
【2024年新年会】実施率は回復傾向も、参加には約6割が反対の声。“気疲れ”などの理由から「参加したくない」が多数派に
【人事トレンドワード2023-2024】「賃上げ」、「リスキリング」、「人材獲得競争の再激化」の3ワードに

政府の施策やインフレ率を超える賃上げ率の後押しによって、2023年は「賃上げ」ムードが高まった。賃上げ幅は5,800円上昇して1万3,362円となり、およそ30年ぶりの高水準となった。
「リスキリング」は、政府による支援や補助によって大きく注目された。デジタル人材の増加促進を図るだけでなく、生産年齢人口の減少も相まって、より関心を集めている。
また、景気連動や生産年齢人口の減少、コロナ禍後の景気回復など複合的な要因から“人材不足減少”が一気に表出したようだ。さらに、デジタル領域での“遅れ”は「競争優位産業不在」と、二重苦によって2023年は「人材獲得競争の再激化」が見られた。
2023年の働き方の変化は「年収」・「残業時間」の増減が上位に

「年収の増減」に関しては「増えた」が半数を超え、「減った」が2割、「変わらない」が3割弱だったとのことだ。また、「残業が増えた」との回答者は6割を超えたという。
「出社状況の変化」についても、「出社メインとなった」との回答者は7割に迫った。「出社メインとなった人」と「リモートメインとなった人」に「出勤体制の満足度」を尋ねると、「高い」との回答はそれぞれ約7割となった。
25卒生の“インターンシップ参加率”は約9割で、2015年以降最多に

また、「参加したインターンシップ・仕事体験の募集形態」を尋ねたところ、「先着順で参加できるもの」が最も多く、「選考通過者が参加できるもの」が続いたという。これらは前年よりも増加しており、同社は「特に就業体験をともなるプログラムは受け入れ人数が限られるため、選考を設けるケースが増えているだろう」との見解を示している。三省合意により、インターンシップの参加人数の制限が懸念されており、実際にインターンシップ選考で落選する学生も増えているようだ。
“休むことに罪悪感”を感じる人は約4割に。「同僚」や「時期」への配慮が理由か

そこで、「休むことに対する罪悪感の有無」を尋ねたところ、「罪悪感がある」との回答は38.3%と、約4割だった。年代別に見ると、「20代」(44.3%)が最も多く、以下、「50代」(38.6%)、「30代」(35.8%)、「40代」(32.8%)と続いた。罪悪感の理由には、「迷惑をかけるから」が最も多く、同僚や上司、顧客に負担がかかることを懸念する声が多く聞かれたという。また、「休みづらい場面」を尋ねると、「繁忙期」、「仕事が溜まっているとき」、「自分以外に担当できない業務があるとき」が上位を占めた。
“休むことに罪悪感”を持つ人は約4割、特に20代若手社員において顕著に。「同僚」や「時期」への配慮から取りづらい実態