テレワークが新入社員の活躍に「影響しない」と答えたのは2割未満
テレワークの働き方が一般化してきている昨今、コミュニケーションの減少を課題と認識し、出社と組み合わせたハイブリッドワークを取り入れてバランスを摸索する企業もあるという。そうした中、「新入社員の活躍状況」について、働き方による影響はあるのだろうか。学情はまず、「テレワークにより、入社1年目の社員の活躍に影響はあるか」を尋ねた。すると、「影響がある」が17%、「どちらかと言えば影響がある」が25.5%で、「影響がある」とする企業は計42.5%と3社に1社の割合だった。他方で、「影響がない」としたのは計18.1%(影響がない:8.5%、どちらかと言えば影響がない:9.6%)と2割を下回った。また、具体的な影響に関するコメントでは、「業務を覚えるスピードに遅れが生じている」や「仕事の進め方がわからない時に相談しにくい」といった声が寄せられた。
テレワークにより新入社員の人間関係構築が難しくなっている可能性も
さらに、同社は「テレワークで、入社1年目の活躍に生じた影響」を選択式設問で尋ねた。最も多かったのは「上司や先輩との人間関係が築けていない」で、90%が回答し突出していた。以下、「同期での人間関係が築けない」が52.5%、「戦力化が遅くなっている」が42.5%と続き、上位には“ネガティブな影響”の選択肢が並んだ。一方、“ポジティブな影響”としては、「チャットなどで簡潔に報告・連絡・相談ができる社員が増えた」(12.5%)や「自分から質問をするなど自走できる社員が増えた」(10%)などが挙がり、テレワークによる好影響を感じている人事も1割程度いることがうかがえた。