9割の経営者が「リーダーシップが重要だった」と振り返る
新型コロナウイルスの世界的な流行は、企業経営に多大な影響を及ぼした。同じように困難な状況に陥ったリーマンショック(2008年)を乗り越えた経験は、コロナ禍でも活かせそうだ。まず白潟総合研究所は、「リーマンショック後の経済回復のためにリーダーシップが重要だったか」を尋ねた。すると「かなりそう思う」が60.2%、「ややそう思う」が33.3%で、「リーダーシップが重要だった」とする回答の合計は93.5%となった。6割が「目標設定」にリーダーシップを発揮し、組織を率いたと経験を持つ
次に同社は、「リーダーシップが重要」と回答した人に、「どのような行動にリーダーシップを発揮したか」を尋ねた。すると「何をするのかを明確にし、具体的な目的・目標設定を行う」が69.3%で最多となった。以下、「優先順位の明確化」が48.5%、「メンバーの意見に耳を傾け、少数意見や貴重なアイデアを殺さない」が36.6%、「共通の目的やビジョンを打ち立てる」と「チームに対し目的や計画の要点を説明する」がともに32.7%で続いた。コロナ禍においても「何をするかを明確にし、具体的な目的目標を設定すること」が求められる
また、同社が「コロナ禍でリーダーシップの重要性が高まっていると思うか」を尋ねると、「そう思う」との回答が8割を超えたという。さらに「コロナ禍でリーダーシップを発揮した行動」を尋ねると、リーマンショック後の行動と同じく「何をするかを明確にし、具体的な目的目標を設定する」が65.3%で最多となった。以下、「優先順位を明確にする」が56.8%、「メンバーの意見に耳を傾け、少数意見や貴重なアイデアを殺さない」が36.8%、「メンバーの自己管理、自律を促す」が35.8%と続いた。