「スタートアップで活躍するポテンシャルがあるにも関わらず、挑戦できない」という、大企業人材の課題
経産省は、「大企業等」と「スタートアップ」間でイノベーションの担い手となる人材が行き交うことにより、“イノベーションが創出される好循環の構築”を目指している。しかし、研究開発をともなうテック系のスタートアップでは特に、技術におけるノウハウに比べて、事業化に要する営業・広報や、経理・人事等の管理部門の経験などのノウハウが不足しているケースが多く、事業成長に制約があるのが実情だ。スタートアップには、大企業等でビジネス・マネジメント経験を積んだ人材が活躍できるフィールドがある一方で、「大企業人材」はスタートアップで働くことにネガティブな人も多い。また、魅力や実態などの情報不足により、「働きたいスタートアップと巡り会えない」という課題も存在しているという。しかし、野村総合研究所が「大企業からスタートアップへの転職経験がある101名」に行ったアンケートでは、転職を後悔している人は1人のみという結果に。イメージと実際の状況との間にギャップがあることがわかっている。