株式会社学情は2024年7月17日、20代の仕事観や働く意識をひも解くために実施した調査から、「副業」に関する調査結果を発表した。調査期間は2024年6月17日~30日で、20代の社会人405人から回答を得ている。調査結果から、20代のビジネスパーソンが「副業」についてどう捉えているかが明らかになった。
「副業」を希望する20代が多数、転職でも“副業可”求人を志望する人が約6割に。「本業以外でもスキルアップの機会を」との声も

「副業したい」20代は7割に迫る。「もう1つ収入源があると安心できる」との声も

終身雇用が当たり前でなくなり、「ポータブルスキルの獲得」や「手に職を付けること」への関心が高まっているという。リモートワークなど多様な働き方が浸透し、「自由に使える時間」が増加していることも相まって、「副業・兼業」への関心が高まっているなか、20代のビジネスパーソンは「副業」についてどう捉えているのだろうか。

まず学情は、「勤務先の企業で副業が認められていたら、副業したいか?」と尋ねた。すると、「副業したい」が35.6%、「どちらかと言えば副業したい」が30.6%となり、合計で66.2%と7割に迫る人が「副業したい」と考えていることがわかった。一方、「副業はしたくない」とする“副業に消極的”な人は、合計で12.6%と1割程度にとどまった。

なおフリーコメントでは、「副業したい」とした人から「本業のほかにもう1つ収入源があると、安心できる」、「自分でお金を稼ぐ力を身につけたい」、「本業以外でもスキルアップの機会を得たい」、「新しい仕事に挑戦し、自分の可能性を探りたい」といった声が挙がっている。また、「副業はしたくない」とした人からも、「本業でしっかりと稼げる状態が理想」、「プライベートの時間を削って副業をしたいとは思わない」、「今は本業の仕事に専念したい」などの意見が寄せられたという。
勤務先の企業で副業が認められていたら、副業したいか?

約6割が『副業可』の企業は「志望度が上がる」と回答

続いて同社は、「転職活動において、『副業可』の企業は志望度が上がるか?」と尋ねている。その結果、「志望度が上がる」が27.4%、「どちらかと言えば志望度が上がる」が31.6%となり、合計で59%と約6割の20代が「副業可の企業は志望度が上がる」と考えていることがわかった。

同質問に対するフリーコメントでは、「将来、副業をしたいと考えているため」、「重要事項ではないものの、選択肢はあると嬉しい」、「副業可の会社は、自由な社風という印象を受ける」といった声が寄せられている。
転職活動において、『副業可』の企業は志望度が上がるか?
本調査から、勤務先で副業が認められていた場合に、「副業したい」と考えている20代は7割に迫ることがわかった。また、転職活動においては、『副業可』の企業の志望度が上がるとする人が約6割に上っていた。企業として副業を認可するかどうかについては、慎重な判断が必要だが、少なくとも若年層において副業ができる環境を求める声は多そうだ。

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