中小企業等の事業継続支援に向けた「BCP実践促進助成金」とは
東京都と東京都中小企業振興公社では、中小企業における危機管理対策促進事業の一環として、「BCP実践促進助成金(※1)」制度を設けている。BCP実践促進助成金の概要は、以下の通りだ。1.目的
中小企業者等による事業継続のための取り組み支援
2.対象者
都内において事業を営み、BCPを策定している中小企業者等など、所定の要件を満たす企業
※要件の詳細については、下部記載の参考リンク(※1)を参照のこと。
3.助成対象
BCPを実践するため、自然災害や感染症拡大といった予見できないリスクの軽減・回避を目的に、設備・物品を購入・設置した際にかかる費用
例として、感染症を想定とした「マスク」、「消毒液」、「自家発電装置」、「蓄電池」、「安否確認システム」、「データバックアップシステム」、「制震・免震ラック」、「転倒防止装置」、「従業員用の非常食」、「簡易トイレ等の備蓄品」、「水害対策用物品設備」、「耐震診断」等が挙げられる。
4.助成対象期間
交付決定日より4ヵ月以内
5.支援内容
感染症対策を含むBCPを実践する場合、助成額は10万円から最大1,500万円まで、助成率は5分の4以内となっている。
※感染症対策を含まない場合の助成率については、小規模企業に対しては3分の2以内、それ以外の企業に対しては2分の1以内。
6.申請期間(申請には電話による事前予約が必要)
第1期:2020年5月18日(月)~25日(月)
第2期:2020年6月23日(火)~30日(火)
第3期:2020年7月20日(月)~27日(月)
第4期:2020年9月10日(木)~18日(金)
第5期:2020年11月24日(火)~27日(金)
第6期:2021年1月22日(金)~29日(金)
東京都と東京都中小企業振興公社では、まだBCPに取り組めていない企業向けに、「BCP策定講座」や「BCP策定コンサルティング」など策定支援プログラムの開催も予定している(※2)。個別のコンサルティングを受けられたり、最短1.5日でBCPを策定できたりするなど、充実した内容になっているという。
リスクマネジメントにBCPは不可欠である。すでに策定している企業は内容を見直し、策定できていない企業はこのタイミングで策定を進めるなど、助成金を活用しながら備えを万全にしてみてはいかがだろうか。
【参考リンク】
※1:BCP実践促進助成金の申請案内(公益財団法人東京都中小企業振興公社)
※2:BCP策定講座、BCP策定コンサルティングについて(公益財団法人東京都中小企業振興公社)