経営者の半数以上が事業承継の選択肢として「社内承継」を検討
経営において、事業承継は企業の未来に関わる重大な局面だ。特に中小企業経営者の高齢化は深刻化しており、帝国データバンクが2024年に実施した調査『中小企業白書(2024)』によると、経営者年齢のピークは直近20年間で50代から60~70代まで上昇しているという。そうした状況の中、経営者は自社の事業承継や後継者について、どのように考えているのだろうか。はじめにM&Aサクシードが、「将来的に社長を引退する場合、会社はどうするか?」と尋ねると、最多となったのは「社内承継」で、51%と過半数が選択した。以下、「親族内承継」が27%、「第三者承継(M&A)」が23%と続いている。この結果に対して同社は、「かつては中小企業にとって、M&Aは馴染みの薄いものであり後ろめたいという感覚がある経営者も多いと言われていたが、近年M&Aは増加傾向にあり、中小企業にもM&Aが浸透してきている」との見解を示している。