D&I推進における課題は「管理職の年齢割合」が最多
多様な人材を受け入れ、個々の能力発揮を考える「ダイバーシティ&インクルージョン」(以下、D&I)について、実際に企業ではどのような取り組みを実施しているのだろうか。はじめにパーソルホールディングスは、「D&Iの推進にあたり、社内で指標化している項目」について尋ねた。その結果、全体の3割以上が回答した項目は、「管理職の年齢割合」(32.8%)を筆頭に、「全社の年齢割合」(32%)、「管理職の性別割合」(31.6%)、「全社の年齢割合」(31.3%)となった。中でも、“組織の管理職”に関する指標化が先行しているようだ。全体の約6割が「女性活躍推進に取り組めている」と回答
次に同社は、「女性活躍推進への取り組み状況」を尋ねた。その結果、全体では「十分に取り組めている」が11.6%、「ある程度取り組めている」が46.4%となり、合計58%と半数以上が現時点で取り組んでいることがわかった。企業規模別にこの結果を見ると、同合計は「超大手企業」では67.9%、「大手・中堅企業」では57.1%、「中小企業」では49.1%だった。企業規模が大きくなるほど、取り組みが進んでいた。
「外国人採用」への取り組みは企業規模によって開き
次に、同社は「外国人採用への取り組み状況」について尋ねた。すると、全体では「十分に取り組めている」が9.6%、「ある程度取り組めている」が40.6%となり、半数の企業が外国人採用に取り組んでいるとわかった。企業規模別に見ると、同合計が「超大手企業」では64.9%、「大手・中堅企業」では46.2%、「中小企業」では39.5%と、企業規模によって取り組み状況に差があることがうかがえる。