4割の企業で、賃金制度を「直近3年間で変えた」もしくは「今年度に変える予定」
労働力人口の減少による働き手不足や、急激な物価上昇などの社会的背景もあり、企業の賃金動向に関心が集まっている。そうした中、今後に向けて賃金制度を変化させることを考えている企業はどの程度あるのだろうか。日本生産性本部はまず、「直近3年間(2020年~2022年度)で正社員の賃金制度を変更したか」を尋ねた。すると、「変えた」が36.8%、「今年度中に変える予定」が3.9%で、変えた、もしくは変える予定とした合計は40.7%となった。また、同団体が先述の「賃金制度を変えた」もしくは「変える予定」と回答した人に「その狙い」を聞いたところ、「社員のモチベーション・エンゲージメント向上のため」との回答が約6割で多数派となり、「専門人材の確保のため」は1割未満と少数派だったという。