6割以上が「ボーナス支給あり」。支給額の平均は69.8万円に
物価高騰が続き、生活への影響が広がる中、2022年度の冬季ボーナスの支給有無や支給額はどのような状況なのだろうか。はじめに、ライボが「今冬のボーナス支給有無」について尋ねると、「支給あり」が61.3%で「支給なし」が38.7%だった。また、「支給あり」と回答した人に「支給額」を聞くと、平均が69.8万円で、中央値は54.5万円という結果だった。
今冬ボーナス額の納得度は「不満」が過半数に。理想と現実のギャップが要因か
続いて、同社が「今冬ボーナス支給額の納得度」について質問した。その結果、「とても不満」が14.1%、「不満」が17%、「やや不満」が21.4%で、「不満」とした合計は52.5%だった。一方で、「満足」は計47.5%で、内訳は「とても満足」が4.4%、「満足」が14.8%、「やや満足」が28.3%だった。「満足」よりも「不満」の声が多く、過半数を占めた。また、今冬ボーナスの「支給あり」と回答した人に「理想の支給額」を聞くと、平均は173万円で、中央値は100万円だった。理想の額と実際の額とでは、実際の額の方が平均額で103.2万円、中央値で45.5万円低い結果となり、理想と現実のギャップが大きいことから、「不満」の回答が多数を占めたと考えられる。
冬季ボーナスの支給額は2018年より年々増加傾向に
次に、「2018年~2022年までの冬季ボーナス支給有無の推移」を同社が示している。前年の2021年と比較すると7.3ポイント増加しており、新型コロナウイルス発生以降初となる2020年との比較では、11.3ポイント増加した。また、冬季ボーナスの支給有無は、コロナ禍に関係なく年々増加傾向にあることがわかった。2022年の支給額は、平均額・中央値ともに2018年以降で2番目
また、「2018年~2022年までの冬季ボーナス支給額の推移」をみると、「平均額」で最も多いのは2020年の71.3万円だった。一方、「中央値」で最も多いのは2019年および2021年の55万円という結果となった。2022年の冬季ボーナスは、2018年以降で平均額・中央値ともに2番目に高いことがわかった。今冬ボーナスの主な使い道は「預貯金」が6割以上で最多に
続いて、同社が「今冬ボーナス支給あり」とした回答者に対し、「今冬ボーナスの主な使い道」を尋ねた。すると、「預貯金」が63.4%、「買い物」が36.6%、「旅行」が33.6%となった。6割以上の人が、ボーナスを預貯金へ回すことがわかった。半分以上を貯金に回す人が6割超。その平均額は42.4万円に
また、「今冬ボーナス支給あり」回答した人に、同社が「ボーナスから貯金に回す割合」を尋ねた。すると、「ほぼ全額貯金」が32.7%、「半分以上を貯金」が34.2%となり、「ボーナスの半分以上を貯金に回す」と回答した人は合わせて66.9%だった。一方で、「ほぼ全額使う」は13.7%にとどまった。あわせて、「ボーナスを貯金に回す」とした人に「その金額」を聞くと、平均が42.4万円で、中央値が30万円だった。今冬ボーナスの支給額平均69.8万円に対し、6割を貯金に回すという結果となった。
自由回答からは、「物価高騰がこの先も続くことを考えると、ボーナスをもらっても使えない」や「日本経済が先行き不透明なので、ボーナスはほぼ貯金に回す」、「ボーナスは貰えたが少ない額なので、資産運用に回して地道に増やす」といった声があがったという。