夏・冬のボーナスにおいて、それぞれ前回調査より増額
2021年冬と、2022年夏のボーナスの平均支給額はどれくらいだったのだろうか。まずパーソルキャリアが、社会人15,000名のうち「ボーナスの支給がある」と答えた人に対して、「2021年9月~2022年8月の1年間に支給されたボーナスの支給額」を質問し、その平均を算出した。すると、全体では105.1万円(男性121.7万円、女性71.6万円)となり、同社が行った2020年9月~2021年8月におけるボーナス支給額を調べた前回調査の100.2万円より、4.9万円増加した。内訳を見ると、冬が49.6万円で前回比1.1万円増、夏が50.1万円で3.1万円増、その他のボーナスは5.4万円で0.7万円アップし、それぞれにおいて前回より増額したことがわかった。
職種別では、高い専門知識やスキルが求められる職種ほど支給額が多い傾向に
「ボーナスの平均支給額」を職種別に見ると、前回調査に続き2年連続で「内部監査」(189.9万円)が1位だった。以降、前回3位だった「MR」(181.5万円)が2位、前回6位だった「融資審査/契約審査」(170.1万円)が3位、前回9位だった「製品企画」(167.7万円)が4位で続き、それぞれ順位を上げた。同社によると、前回同様、ランキング上位には高い専門知識やスキルが求められる職種が並ぶ結果となったという。また、2位~4位のほか、10位以内に入った職種のうち、7位の「リサーチ/市場調査」(165.5万円)、8位の「経営企画/事業企画」(159.3万円)、10位の「電気/機械メーカーの営業」(154.9万円)も合わせた合計6職種が前回より順位を上げ、ランキングトップ10の全職種で平均支給額が増額した。
20代~50代の全ての年代で前回調査時より支給額増加
続いて、年代別に支給額を見ると、20代は70.4万円と前回比7.5万円増で、最も増額の幅が大きかった。以降、30代は99.8万円で3.6万円増、40代は109.7万で5.7万円増、50代は126.2万円で2.9万円増となり、前回と比較して、20代~50代それぞれの年代でボーナス額が増加していることがわかった。同社は、「全年代で支給額がアップしていることから、新型コロナウイルスの影響により停滞していた経済が少しずつ回復傾向にあるのではないか」と推測している。