ミクステンド株式会社は2022年5月31日、「オンライン会議マナー」に関する調査の結果を発表した。調査期間は2022年5月12日~18日で、同社の提供する日程調整自動化サービスのユーザー106名から回答を得ている。これにより、オンライン会議での入室マナーや、円滑なコミュニケーションのために意識していることなどが明らかとなった。
ビジネスパーソンが感じる「オンライン会議マナー」の実態とは。“入室タイミング”や“設備面”などオンライン特有のマナーも

7割以上がオンライン会議の際に“ビジネスシーンに適した服装”を意識

テレワークの普及によりオンライン会議が一般的になる中、ビジネスパーソンはどのようなマナーを意識しているのだろうか。はじめにミクステンドは、オンライン会議での“ビジュアル”について調査するべく、「オンライン会議に参加する際の服装」を質問している。すると、「ビジネスカジュアル」が45%、「上半身のみビジネスカジュアル」が15%、「スーツ」が12%で、合計72%がオンライン会議であっても通常のビジネスシーンを意識した服装を選んでいることがわかった。
オンライン会議に参加する際の服装

自身の立場によって“オンライン会議への入室のタイミング”が異なる実態も

次に、同社はオンライン会議の“スケジューリング”について調査すべく、「自身がホスト(主催者)のとき、会議には何分前に入室しているか」を尋ねている。すると、「5分前」が38%で最も多かった。以下、「1分前」が24%、「3分前」が21%などと続いた。
自身がホストの際にオンライン会議に入室するタイミング
一方で、「ゲスト(参加者)」の際にオンライン会議に入室するのは、「1分前」が37%で最多だった。以下、「定刻」が25%、「3分前」が20%などと続いた。オンライン会議の際の立場によって、入室のタイミングが異なる傾向があることがうかがえる。
自身がゲストの際にオンライン会議に入室するタイミング

7割以上が「定刻に相手が来なかった」経験あり。理由は「会議忘れ」が最多に

続いて、同社が「オンライン会議の際に、相手が現れなかったことはあるか」と尋ねると、「ある」が75%だった。7割以上が、会議開始時刻を過ぎても相手が現れなかった経験があることがわかった。
会議時間に、相手が現れなかった経験はあるか
また、「相手が来なかった理由」を尋ねると、「相手が会議を忘れていた」が51%で突出していた。以下、「自身もしくは相手が日時を間違えていた」が7%、「システムトラブル」と「前の会議が押した」がともに6%などとなった。スムーズなオンライン会議開催のためには、事前に日程をリマインドするといった工夫も必要なようだ。
会議の相手が来なかった理由

オンライン会議では「設備面」や「マナー」を重要視か

次に、同社はオンライン会議での“コミュニケーション”について調べるべく、「オンライン会議中、相手の行動で不快に感じたこと」について複数回答で聞いている。すると、「相手の通信環境が悪い」が57%、「自身がカメラをONにしているのに、相手はOFFにしている」が52%、「ノイズ(キーボードのタイプ音や呼吸音)」と「ハウリング」がともに41%となり、設備面に関する不快感が多くあがった。その他、「リアクションがない」や「別の作業をしながら話している」がともに31%となるなど、参加態度を重要視している人もある程度いることがうかがえる。
オンライン会議中、相手の行動で不快に感じたこと
また、「オンライン会議の際に円滑なコミュニケーションのために意識していること」について複数回答で尋ねると、「自分が話さないときはマイクをミュートにしておく」が49%で最多だった。以下、「『ここまでで不明な点はございませんか?』等の声がけを頻繁にしている」が47%、「相手に伝わりやすいよう、リアクションを大きくする」が43%などと続いた。オンライン会議ならではのマナーにより、円滑にコミュニケーションをとれるよう意識している人もいることがうかがえる。
円滑なコミュニケーションのために意識していること
本調査により、オンライン会議特有のビジネスマナーやコミュニケーションを意識している人もいることがわかった。円滑にオンライン会議を進めるため、社内にルールやマナーを周知することも、1つの有効手段となるのではないだろうか。

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