4割以上の経営者が「会議数の減少」を実感
新型コロナウイルス感染症の流行が続くなか、ベンチャー企業での会議の実態はどのように変化しているのだろうか。はじめに客家は、「経営する企業での、コロナ禍における会議数の変化」について尋ねた。すると、「変わらない」の39.6%に対し、「かなり減った」が20.5%、「やや減った」が22.5%、「やや増えた」が9.5%、「かなり増えた」が5.1%という結果だった。4割以上の経営者が、コロナ禍での会議数減少を実感していることがわかった。
会議の質が「低下した」との回答は20%に迫る結果に
次に、同社は「経営する企業での、コロナ禍における会議の質の変化」について質問している。その結果、「変わらない」が53.8%と半数を超えたのに対し、「かなり低下した」が3.3%、「やや低下した」が15.5%、「やや向上した」が16.1%、「かなり向上した」が6.6%となった。「向上した」が合計22.7%、「低下した」が合計18.8%と、「質の向上」を感じている層がやや多いものの、20%前後でおおむね拮抗する結果だった。会議の質が低下する要因は「会議前に口頭での打ち合わせができない」が最多
続いて、同社は「会議の質が低下した」(『かなり低下した』と『やや低下した』の合計)とした回答者に対し、「質が低下する要因として考えられるもの」について複数回答で聞いている。すると、「会議前のちょっとした口頭での打ち合わせができない」が49.2%、「オンラインによる発言の躊躇」が47.5%、「報告・連絡事項のみの会議となっている」が33.9%などとなった。その他の自由回答からは、「複数の意見が飛び交いづらい」や「従業員との心理的距離を感じる」といった意見があがった。
会議の質の低下により、「生産性の低下」を指摘する経営者が約半数に
また、同社が「会議の質が低下した」とした回答者に対し、「会議の質が低下した結果、どのような影響が生じたか」を複数回答で質問したところ、「生産性の低下」が50.8%で最も多かった。以下、「売上の低下」が27.1%、「長時間労働の助長」が20.3%などと続いた。その他の自由回答からは、「クライアントが激減した」や「社員間のコミュニケーションの質の低下による連絡ミスなどが増えた」などの声があがった。