年末年始休暇の平均は「7.1日」。日数には業種によって差も
新型コロナウイルスの影響が続き、「Withコロナ」が浸透しつつある昨今、企業における年末年始休業や忘年会、新年の挨拶回りなどの実態は、コロナ禍前と比較してどのように変化しているのだろうか。はじめに同社は、「自身の勤務先における年末年始休業の日数」について尋ねている。その結果、「6日間」が20.7%、「7日間」が18.7%で、他回答と比較して多く集まった。また、2021年12月25日~2022年1月10日の平均休業日数については、7.1日だった。
休業日数の平均を業種別に比較すると、特に少ないのは「飲食業」で5.07日、次いで「介護・福祉」が5.09日だった。一方、最も多いのは「教育業」で、8.69日となった。
コロナ禍前と比べ「社内イベントの中止」をする企業が多い結果に
続いて同社が、「自身の勤務先において、コロナ禍前(2019年)の年末年始休業と変わった点」について複数回答で尋ねると、「例年行われていた社内イベント等が中止または中止予定」が35.8%で最多に。次いで、「3密回避や少人数実施など会食について注意喚起がある」が24.6%で上位となった。一方で、「休暇の分散取得」は3.3%と、コロナ禍前とあまり変わらない状況であることがわかった。2020年と比べ、忘年会を中止する企業は減少傾向に
「自身の勤務先での、忘年会の実施状況」については、「実施するのを辞めた」が34.5%で最多に。しかし、2020年の調査では同回答が56.5%だったことと比較すると、「中止」の企業が減少し、「実施または実施予定」が約2倍に増加していることが明らかとなった。業種別に回答を見ると、全体と比較して「中止」の割合が高いのは、「設備工事」と「製造業」の2業種に。一方で、「例年通りの実施」の割合が比較的高いのは、「士業・コンサル・専門サービス等」だった。
年賀状を「例年通り出す」企業が減少し、「無くす予定」が増加
次に同社が、「自身の勤め先では、年賀状やグリーティングカードを取引先などに出すか」を尋ねると、2020年は「例年通り出す」が69.2%だったのに対し、2021年は60.2%に減少。また、「無くす予定」や「減らす予定」が昨年より増加した。業種別では、「例年通り」の割合が全体と比較して高いのは、「土木・建設・建設資材」と「介護・福祉」の2業種に。一方、「無くす予定」の割合が全体と比較して高いのは、「IT・情報・通信サービス」や「教育」となった。
約7割が年末年始の挨拶回りを「中止または中止予定」。リアルな接触を回避か
また、「自身の勤務先では、年末年始の挨拶回りをする予定か」との質問に対しては、「する予定または既にしている」が28.8%と、昨年とほぼ変化はなかった。一方、「減らす予定または既に減らしている」が34.7%、「中止する予定または中止した」が35.1%と、合計69.8%に。2020年に続き、ビジネスにおける直接的な接触を減らしている傾向がうかがえる。業種別では、全体と比較して「例年通り」の割合が高いのは「不動産業」や「土木・建設・建設資材」、「士業・コンサル・専門サービス等」などだった。一方、「中止」が高いのは「教育」や「サービス」、「医療機関・薬局」、「介護・福祉」などとなった。
「取引先へのお歳暮」の中止や削減も7割以上に
最後に同社が、「自身の勤務先では、取引先などにお歳暮を贈る予定か」を尋ねている。その結果、「全面的に中止」が37.4%、「減らす予定」が35.7%で、合計73.1%に。コロナ禍前と比較し、お歳暮の中止や削減を実施している企業が多いことがわかる。業種別では、全体と比較して「例年通り」の割合が高いのは、「土木・建設・建設資材」や「設備工事」、「不動産業」などだった。一方で「中止」の割合が高いのは、「教育」や「介護・福祉」、「出版・印刷・写真・デザイン・装飾」などとなった。