
スタートアップで活躍するポテンシャルがあるにも関わらず、挑戦できていない大企業人材
経産省は、大企業等とスタートアップ間で人材が行き交うことにより、イノベーションが創出される「エコシステム」の構築を目指している。特に、研究開発をおこなうテック系スタートアップでは、技術力は高いものの、事業化に伴い必要となるさまざまなノウハウ(営業・広報、経理・人事等)が不足しているケースが多い。このため、大企業等でビジネス・マネジメント等の経験を積んだ「大企業人材」が、スタートアップで活躍できる可能性がおおいにあるという。しかし大企業人材にとっては、スタートアップにネガティブなイメージがある、いざ挑戦を決めても情報不足により自身に合ったスタートアップに辿り着けない、といった課題があるのが実情だ。JISSUIが野村総合研究所に委託し、実際に大企業からスタートアップへ転職した101人に対して実施したアンケート調査によると、大企業人材は「転職前にはスタートアップに対し、給与ややりがい面などで漠然とした不安要素を持っている」ものの、「転職後に後悔した」人は1人にとどまる結果に。このように、スタートアップ転職経験者の満足度は高く、仕事の充実も十分に得られていることが判明した。
JISSUIはこれらの状況をふまえ、「SHIFT(x)」を通じて経産省が目指すスタートアップエコシステムの構築を行っていくことを決定した。

モデル事業7件を採択し、スタートアップに挑戦する事例創出および情報発信を実施
本事業は、大企業人材が「プロボノ」、「副業・兼業」、「転職」といったさまざまなスタイルでスタートアップに挑戦するのをコーディネートする民間事業者の取り組みに対し、資金面の補助をおこなう。これにより好事例を創出するとともに、webサイトなどでの情報発信も行っていくという。これらを通じて、大企業人材とスタートアップ間のギャップを埋め、エコシステム創出の推進を図っていきたい考えだ。
