株式会社SheepDogは2021年4月13日、「在宅勤務での業務効率に関してのアンケート」の結果を発表した。調査実施日は2021年3月1日、25~49歳の正社員として働く在宅勤務経験者300名から回答を得た。この結果から、普及が拡大するテレワークによって、業務の生産性に対する意識や実体がどう変化したのかが明らかとなった。
半数以上が在宅勤務中に「業務外のことをした経験」があると回答。テレワークで意識や生産性はどう変化したか

在宅勤務で「生産性が低下」と回答したのは

コロナ禍などにより、在宅勤務などのテレワークが普及しているが、生産性の変化はあるのだろうか。

はじめに、「在宅勤務で、自身の業務の生産性に変化があったか」と尋ねた。すると、「業務の生産性が下がった」が27.33%、「上がった」が12.33%、「変わらない」が60.33%となった。半数以上は「生産性への変化がない」と感じている一方で、3割近くが低下を感じている状況も判明。新しい働き方に対応できていない人が、少なからずいることがうかがえる。
在宅勤務における生産性の変化

半数以上は「在宅勤務時に業務外のことを行った」経験あり

続いて、「在宅勤務中に業務以外のことをしたことがあるか」と尋ねた。すると、最も多かったのは、「業務以外のことはしていない」で46.67%に。以下、「YouTube等の動画閲覧」が20.67%、「ゲーム・漫画・読書等」が15.67%、「外出」が15%などという結果となった。「勤務時間中に業務以外の何かを行ったことがある」割合は半分以上を占めており、従来型の勤務と同様とはいかないようだ。
在宅勤務中に業務以外で行ったこと

業務時間内に副業などを実施したことがある人は?

また、「在宅勤務中に、副業など自社以外の業務や仕事をした経験」を尋ねた。その結果、「はい」が24%、「いいえ」が76%という結果に。全体の4分の3は、本業の業務時間内での副業などの経験はないようだ。
在宅勤務中に副業などを実施したことがあるか

「子どもがいる家庭」では生産性が下がる傾向に

最後に、在宅勤務における生産性の変化について、属性別に調査した。「生産性が下がった」という回答者を子どもの有無で分けると、「子どもがいる人」が36.46%、「子どもがいない人」が23.04%となり、子どもがいる人の方が「在宅勤務による生産性が低下する傾向」にあることがわかった。休校や感染症対策などの影響で、子どもの在宅時間が増えていることも影響のひとつと言えそうだ。
在宅勤務時の生産性の変化:子どもの有無
広く普及しつつあるテレワークだが、生産性にどのような変化を感じているかは、従業員それぞれが置かれた環境などにも左右されるようだ。在宅勤務中の働き方について、企業はさまざまな視点から検討することが必要となりそうだ。

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