障がい者雇用の実績を活かし、さらなるダイバーシティの推進へ
「The Valuable 500」は、2019年1月に開催された世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)で発足した世界的なコミュニティだ。世界各国のリーダーが集い、「ビジネス」、「社会」、「経済」の各領域において、障がい者が活躍し自らの潜在的価値を発揮できるような改革を、ビジネスリーダーが起こすことを目的としている。社会に先駆けて障がい者雇用を推進してきたオムロンでは、障がい者が働く日本初の福祉工場「オムロン太陽」を、「社会福祉法人 太陽の家」とともに1972年に開所。障がいを持つ人が、「働く喜び」と「生きがい」に満ちた社会をつくることを目的として、障がい者の「就労機会の創出」と「活躍機会の拡大」に取り組んできたという。このうち、障がい者の活躍機会の促進においては、実際の就業現場への視察等の受け入れを通じて、自社の障がい者雇用のノウハウを広める活動を実施している。
また、同社を含む5社が共同し、視覚障がい者向けの移動支援ロボットを開発中だ。現在オムロングループでは、特例子会社であるオムロン太陽、オムロン京都太陽に加え、「営業」、「人事」、「総務」、「法務」、「開発」など、グループのあらゆる部門で障がい者を雇用している。同社は今回のコミュニティへの参加により、障がい者を含むダイバーシティの推進を原動力として、誰もが輝くより豊かな社会づくりに貢献していく考えだ。
誰もが活躍できる社会の実現に向け、障がい者雇用を促進させるべく法定雇用率の引き上げが実施された。組織としてどのようにダイバーシティを推進させていくか、意識と課題を現場とすり合わせてみてはいかがだろうか。