「給与カット」実施は1割。最も多いのは「10%以下の削減」
世界的に猛威を振るう新型コロナウイルスは、働く人々の給与や賞与にどのような影響をおよぼしているのだろうか。はじめに、「新型コロナウイルスの影響によって、従業員の給与カットを行ったか」と尋ねた。すると、「行っていない」とした企業が全体の87%(外資系企業:84%、日系企業:91%)で、全体の約9割にのぼった。一方で、「全社員/管理職以上/経営層以上のいずれかで給与カットを行った」という企業は、全体で10%(外資系:11%、日系:7%)であることが判明した。
・全世界レベルでの昇給停止を実施した(外資系企業/製造業・工業・自動車)
・年次昇給の凍結を実施した(外資系企業/法務・コンプライアンス)
・給与カットを実施するも、その後業績が予想以上に回復したので払い戻した(外資系企業/医療・製薬・ライフサイエンス)
・新型コロナウイルスによる心理的不安を軽減・除去するために、給与の上積みを検討中 (日系企業/製造業・工業・自動車)
「賞与カット」も1割に。カットの場合、最も多いのは「3割以下の削減」
続いて、「新型コロナウイルスの影響による、従業員の賞与(ボーナス)カット実施の有無」を尋ねた。その結果、「行っていない」とした企業の方が多く、全体の72%(外資系:71%、日系企業:74%)にのぼった。賞与カットに踏み切った企業(「全社員を対象」、「管理職以上を対象」、「経営層を対象」の合計)は、全体の11%(外資系、日系とも11%)となった。また、役職に関わらず、全社員を対象に実施した企業は全体のうち10%(外資系:10%、日系:9%)で、管理職以上を対象に実施した企業よりも多い。さらに、「これから行う予定」も全体の6%(外資系:6%、日系:5%)いることがわかった。
・グローバル全体での会社業績が予想を上回る結果となったので、臨時一時金を支給した(外資系企業/医療・製薬・ライフサイエンス)
・特定の評価の社員を除く、社員全員の賞与カットを実施した(外資系企業/IT・通信)
・今期の業績次第で決定する予定(日系企業/IT・通信)