個人がイキイキと働き続けるための「組織の枠を超えた新たな取り組み」とは?
「人生100年時代」においては、「学業・仕事・老後」という3つのライフステージのうち、「仕事」の部分が長くなると想定される。定年にこだわらず長く自立的に働き続けるには、「社会人の学び直しの場と時間」、「複数の仕事に取り組める環境」、「新しい事業に挑戦する機会」が重要となるだろう。そこで電通は、さまざまな経験を積んだミドル社員が、安心して新たな挑戦を行える場として、2018年から構想と計画を進めてきた「LSP」の立ち上げを決定した。同社は「LSP」を、「個人が社会に対して発揮する価値を、最大化するための仕組み」と位置づけている。また、「個人」と「企業」が柔軟につながる時代において、新たな関係性の構築を目指すという。
具体的なスキームとして、新会社「ニューホライズンコレクティブ(New Horizon Collective)合同会社」(以下NH社)を設立する。「LSP」への参加を希望する社員は、一旦、電通を退職して個人事業主となり、NH社と業務委託契約を締結。個人事業主として、一定の業務を受託するという形態だ。会社員とは異なり、個々人で「今までとは全く別分野だが、やってみたかったこと」や「これまでは踏み出せなかった新しい事業」などに取り組める。加えて、「固定報酬+インセンティブ報酬」により、安定した報酬を得ることも可能だという。
NH社では、個人のスキルや将来の展望などのデータを集約していくことで、新たな「学びや仕事の機会」、「仲間やチームづくりの機会」などの提供を目指す。この事業は、2021年1月よりスタートする予定だ。